メルマガ開封率の平均は?開封率を上げる5つの方法や、効果を測定する方法について解説

メールマーケティングでは、配信したメルマガの開封率が低い場合、中身を読んでもらう工夫をすることが大切です。

今回は、業界や業種、配信日時別のメルマガ平均開封率やメルマガ開封率を向上させるための方法について紹介します。自社サービスの売り上げ拡大に向け、メールマーケティングを始めた方やメールマーケティング施策を検討している方にも本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。



目次[非表示]

  1. 1.メルマガ開封率とは?
    1. 1.1.開封率の算出方法
    2. 1.2.メルマガの開封率の仕組み
    3. 1.3.設定によって正しく開封率を測れない場合もある
  2. 2.メルマガ開封率の開封率はどのくらい?
    1. 2.1.業界別メルマガ開封率
    2. 2.2.業種別メルマガ開封率
    3. 2.3.時間帯別メルマガ開封率
  3. 3.メルマガ開封率を上げる5つの方法
    1. 3.1.1. 件名を工夫しよう
      1. 3.1.1.4Uの原則を意識する
      2. 3.1.2.最も伝えたい内容はタイトル前半に記載する
    2. 3.2.2. 配信時間と配信頻度を工夫する
    3. 3.3.3. ゴミ箱行きを回避する
      1. 3.3.1.件名や差出人名を明らかにする
      2. 3.3.2.低いエラー率を保つ
      3. 3.3.3.送信ドメイン認証をおこなう
    4. 3.4.4. プリヘッダーテキストを工夫する
    5. 3.5.5.メルマガ配信先リストの精査をおこなう
  4. 4.メルマガ開封率の測定方法
    1. 4.1.メルマガ開封率をKPIとして設定しよう
  5. 5.最後に

メルマガ開封率とは?

メルマガ開封率とは、企業や店舗がハウスリストに対して送信したメルマガが、どのくらい開封されたかを表す数値です。 開封率を知ることにより、読者が何を求めているかを知る指標にもなります。


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開封率の算出方法

メルマガの開封率は以下の計算式で算出できます。

開封率=開封数÷到達数×100%


メールの到達数が1,000通、開封数が250通だった場合には、開封率は25%です。

開封率=1,000÷250×100%=25%


メルマガの開封率の仕組み

メルマガの開封率は、HTMLメールを使用して測定します。テキストメールには、メール受信者が開封したかどうかを判定する機能が備わっていません。しかし、HTMLメールでは、Webビーコンと呼ばれる開封確認用の画像を設置することで、開封されたか否かを確認できます。


設定によって正しく開封率を測れない場合もある

相手のデバイスやメールアプリの設定によって、開封率を正確に測定できない場合があります。例えば、iPhoneなどのiOSのメールアプリでは、メールプライバシー保護機能があるため、開封したことが分からないように設定できます。

また、Webビーコンの画像表示によって開封率を計測する仕組みなので、画像表示を禁止する設定をしている場合は開封率を計測できません。


メルマガ開封率の開封率はどのくらい?

メルマガの開封率は、一般的には平均でおよそ20~30%といわれています。ただし、この数値はサイトに会員登録をしたものの、サービスや商品に対して興味・関心が高くない層もすべて含まれています。

商品やサービスに関心を持っている層に絞った場合、30%ほどの開封率となり、平均の20%を超えていることから、高いマーケティング効果があることが分かります。さらに、メルマガの開封率の平均値は業界や時間帯によっても異なります。



業界別メルマガ開封率

業界別でみたメルマガ開封率の平均は、以下の通りです。コミュニケーション(広告・PR・デジタル)業界が最も高く、48%を超える結果となっています。

一方でWebマーケティング業界は、21%と、コミュニケーション業界の半分にも満たない数値となりました。


業界
平均開封率
代理店・取次店
31.12%
エンタメ
37.41%
自動車
33.81%
コミュニケーション(広告・PR・デジタル)
48.80%
教育
28.17%
金融
26.50%
美容・ヘルスケア
27.73%
ヘルスケア(医薬品、医療機器、医療IT)
30.85%
Webマーケティング
21.90%
リーガルサービス
32.42%
NPO(非営利団体)
39.71%
出版
37.51%
不動産
37.23%
飲食
35.34%
小売り
31.64%
スポーツ、アクティビティ
32.62%
ハイテク
33.92%
旅行
29.09%

出典:2023 Email Marketing Benchmarks by GetResponse


業種別メルマガ開封率

業種別でみたメルマガ開封率の平均は、以下の通りです。業種によって、メルマガ開封率にバラつきがあることが分かります。


業界
平均開封率

NPO/行政サービス

32.65%

医療

28.14%

観光/エンターテイメント/ホスピタリティ

27.59%

不動産

26.65%

広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン

26.41%

フィットネス

24.46%

小売/消費サービス

24.28%

コンサルタント/HR/人材

20.33%

テクノロジー/通信

20.33%

ファイナンス

17.94%

保険

17.92%

製造/物流/エンジニアリング

17.03%

建築・建設

16.86%

教育(小中高)

16.73%

教育(大学、社会人)

12.77%

出典:2023 Email Marketing Benchmarks by GetResponse


時間帯別メルマガ開封率

時間帯別でみたメルマガ開封率は以下の通りです。意外にも朝4時が最も高い数値となっており、夜9時~朝3時までは低い傾向になっています。

しかし、朝早すぎる時間帯に送ると会社のイメージ低下に繋がる可能性もあるため、送る際には十分に検討する必要があります。また、朝起きてから出社するまでの時間帯、また就業後の時間が高くなっています。


時間
平均開封率
時間
平均開封率
1時
20.64%
13時
26.73%
2時
19.76%
14時
25.73%
3時
19.89%
15時
27.89%
4時
33.04%
16時
26.41%
5時
31.08%
17時
28.09%
6時
31.29%
18時
29.76%
7時
28.51%
19時
26.53%
8時
28.95%
20時
24.08%
9時
27.04%
21時
21.65%
10時
24.83%
22時
19.07%
11時
25.42%
23時
20.76%
12時
27.41%
24時
21.04%

出典:2023 Email Marketing Benchmarks by GetResponse


メルマガ開封率を上げる5つの方法

メルマガ本文が魅力的な内容であっても、開封されなければ意味がありません。メルマガ開封率を上げるには、ちょっとした工夫が必要となります。ここでは、メルマガ開封率をあげる5つの方法をご紹介します。


1. 件名を工夫しよう

メルマガを受け取ったユーザは、ほぼ件名と送信元のみを情報としてメールを開くかどうかを決めます。件名が長すぎてどのような内容か分からなかったり、魅力的な件名ではなかったりする場合、開封率は落ちてしまいます。

件名は短く端的に分かりやすくすることを心がけ読者の関心を惹きつけるものとなるように工夫してください。


4Uの原則を意識する

ユーザの目を引く件名を設定するために、「4Uの原則」を意識しましょう。

【4Uの原則】

  • 有益性(Useful)
    メールを読むことでどんな有益なことが自分にあるのかイメージできるようにしましょう。
    修正例:
    • あたたか冬物衣類が続々入荷中
    • クーポン付き!あたたか冬物衣料が続々入荷中

  • 緊急性(Urgent)
    「今だけ」、「◯人まで」などの時間や対象を限定する言葉を入れて読者の行動を急かす文言を入れましょう。
    修正例:
    • あなたはもうチェックした?サマーセール開催中
    • 本日23時終了!あなたはもうチェックした?サマーセール開催中

  • 超具体性(Ultra-Specific)
    できるだけ具体的な数値やデータを入れることで、読者がイメージしやすくなります。
    修正例:
    • マーケター必見の事例集配布中!
    • 【売上30%UP】マーケター必見の事例集配布中!

  • 独自性(Unique)
    名前を差し込んで入れたり、「マーケター必見」など自分に関係のあるメールなのかを盛り込んだりすることで、開封数のアップにつながります。
    修正例:
    • 最新のメルマガトレンドをご紹介
    • 【マーケター向け 】最新のメルマガトレンドをご紹介


最も伝えたい内容はタイトル前半に記載する

メールは、PCやスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスで読まれますが、デバイスによって表示される件名の長さは異なります。

特に、画面が小さいスマートフォンの場合は件名が表示される表の文字数には限りがあり、長くなると後半部分は表示されません。最もアピールしたいことはタイトルの前半に記載するようにしましょう。タイトルの文字数は、15文字程度が最適です。



2. 配信時間と配信頻度を工夫する

メルマガをいつ・どのくらいの頻度で配信するかも、メルマガ開封率に影響を与えます。ユーザがメルマガを開封するのは、メルマガが届いてから1時間以内であることが多いといわれています。メールに気づいたら、すぐその場で開封する人が多く、逆にいえばそのタイミングを逃したら、もう読んでもらえなくなる可能性が高くなります。

したがって、読んでもらいたいターゲットに合わせてどのタイミングに配信すべきか戦略を練る必要があります。先に時間帯別の開封率の平均値をご紹介しましたが、例えばビジネスマン向けのメルマガでは、朝と夕方の通勤時間帯に配信すると開封率が上がると考えられます。朝6時~8時、夕方17時~18時頃に配信するようにしましょう。

また、主婦層への配信では、昼から午後にかけての時間帯が有効的とされています。12時~15時頃の配信がベストです。


メルマガの配信時間と配信頻度


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3. ゴミ箱行きを回避する

メルマガが受信フォルダではなく、ゴミ箱や迷惑メールフォルダに入っていたということは珍しくありません。これはメルマガ開封率を著しく下げてしまう要因となるので、早急な対策が必要です。

送信側ができる対処法は複数あります。以下の点に気を付けて配信をしましょう。


件名や差出人名を明らかにする

件名や差出人を明らかにして迷惑メールとしてカウントされる確率を下げることです。差出人には企業名と担当者名を入れるなど工夫をして、ゴミ箱行きを阻止してください。


低いエラー率を保つ

また、大量のメルマガにおいて高いエラー率のまま配信を続けていると、メールソフトが迷惑メールだと判定してしまう恐れがあります。メルマガリストは定期的に見直し、エラー率は3%以下を目指すようにしましょう。


送信ドメイン認証をおこなう

迷惑メールとして誤認されるリスクを回避するために、送信ドメイン認証を実施しましょう。SPF、DKIMなどを利用することで、メール送信元のドメインを信頼できるものとして認証できるため、なりすましメール対策としても有効です。


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メールマーケティングは多くの場合、有効的に働きますが、開封率が悪ければ思うような効果を得ることはできません。メルマガによるマーケティングがうまくいかないと感じるときは、メルマガ開封率の集計やメール配信システムを利用すると良いでしょう。

メールマーケティングにおけるHTMLメールの開封率取得やURLのクリック率取得の効果測定機能は、もちろん弊社のメール配信サービス「アララ メッセージ」で実現できます。メールマーケティングでお困りの方は、ぜひ、アララ メッセージ導入をご検討ください!




4. プリヘッダーテキストを工夫する

読者に「詳しく読みたい」と思ってもらうためには、メルマガのプリヘッダーテキストを工夫すると良いでしょう。プリヘッダーとは、メールアプリの受信トレイで個々のメールの件名の下に表示される短い文章です。プリヘッダーテキストは件名よりも小さいため視認性は低いものの、件名だけでは伝えきれない情報を補足することができます。件名を見て興味を持った相手がメールを開封するかどうかを判断する重要な要素です。

プリヘッダーテキストは自由に設定できます。特に設定しなかった場合には、メールの冒頭文や画像の代替テキストが表示される仕組みになっています。メールの冒頭にある挨拶文をプリヘッダーに表示するよりも、メルマガで訴求したい魅力を端的に伝える方が効果的です。

メール配信ツールを利用すれば、簡単にプリヘッダーテキストを編集できます。プリヘッダーに表示される文字数やレイアウトは決まっているため、伝えたいメッセージが目立つように工夫して仕上げましょう。


5.メルマガ配信先リストの精査をおこなう

メルマガの開封率を上げるには、開封する確率が高い人、つまり商品やサービスへの関心が高い層に配信することが重要です。ユーザは自分にとって有益でない情報がメルマガで送られてくるとストレスを感じ、有益な情報が少ないと開封しなくなります。配信先リストを精査してセグメントに分け、メルマガの内容に応じてターゲティングして配信することが大切です。

例えば、地域限定サービスやシニア特典などを紹介するメルマガは、ユーザの属性でターゲティングし、配信先を限定した方が開封率が上がります。
メルマガ登録者の中には、登録当初は関心があったものの現在は興味を失っている人もいます。また、迷惑メール設定をして放置している場合もあります。メルマガ配信後は、効果検証をおこない、長期的にアクションがない人への配信は停止するなども検討すると良いでしょう。


メルマガ開封率の測定方法

メルマガ開封率は、HTML形式のメールで計測することができます。 その理由は、HTML形式のメールでは、メール内に画像を埋め込むことができるからです。 ユーザがメールを開封するとメールソフトが画像をダウンロードするため、画像のダウンロード数を計ることで開封率を知ることが可能となります。

なお、テキスト形式のメールではこの方法が使えないため、メルマガ開封率を知ることはできません。

HTMLメールならメルマガ開封率の測定が可能




メール配信サービス「アララ メッセージ」は、HTMLメールによる開封数の取得設定が簡単にできるうえ、効果測定機能も備えています。そのため、HTMLメール本文に設置したURLのクリック数を測定することも可能です。

開封数やURLクリック数の集計結果は、管理画面上からグラフで確認できるため、効果を可視化でき、効率的に分析することで次の施策に活かすことができます。他のソフトでの分析やレポーティングにも使いやすいCSV出力にも対応しています。


メルマガ開封率をKPIとして設定しよう

メルマガ配信には以下のKPIがあります。


  • リスト数:保有しているアドレスリスト数
  • 配信成功率:メールを送って配信成功した率
  • 開封率:メールが開封された率
  • クリック率:URLがクリックされた率

開封率はメルマガ配信において、お客様の興味関心度を図る重要な指標です。開封率が低い場合は、配信のコンテンツや配信時間などを検討する必要があります。

まずは、開封率をKPIにおいて自社の開封率の平均値を割り出し、改善していくことで、効果的なメルマガを配信できます。


最後に

メルマガの開封率について、理解は深まりましたでしょうか。開封率は、ユーザの興味関心度を測る大切な指標です。まずは、自社で配信しているメルマガの開封率の平均値を出して、業界別や時間帯別のメルマガ開封率の平均値と比較してみましょう。また、メルマガ開封率は、少しの工夫で上がる可能性が高いものです。

ぜひ、今回のコラムを参考に、ポイントをおさえたメルマガを作成してみてください。


著者
アララ メッセージ マーケティングチーム

メール配信運用、メールマーケティングに関する情報をお届けするコラムです。“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信します。




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