メール(メルマガ)到達率を改善!平均到達率を高め信用をアップ
メールやメルマガの配信において、メールの「到達率」は、送信先にメールが届いているかを確認するための重要な指標です。
本記事では、「メール(メルマガ)の到達率とは何か」「平均の到達率はどのくらいを目指せばいいのか」「到達率が下がる要因と改善方法」などについて、説明します。
目次[非表示]
- 1.メール(メルマガ)の到達率とは
- 2.メール(メルマガ)の到達率の計算方法
- 3.メール(メルマガ)の到達率の目安
- 4.メールが届かない≒お客様の信用度を下げる?!
- 5.メールが到達する仕組み
- 6.なぜ、メールが届かないのか
- 6.1.一時的な要因(ソフトバウンス)
- 6.2.恒久的な要因(ハードバウンス)
- 7.メールを確実に届けるための3つのポイント
- 7.1.レピュテーション(reputation)
- 7.2.認証
- 7.3.配信の作法
- 7.3.1.・エラークリーニング
- 7.3.2.・オプトイン・オプトアプト
- 8.まとめ|メールの到達性を高める
メール(メルマガ)の到達率とは
メール(メルマガ)の到達率とは、メールを配信した総数に対し、送信先のメールサーバーに受け入れられたメールの割合を指します。簡単に言うと、メールを配信して送信エラーにならなかった割合、メール配信の成功率ともいえます。
メールを送信すれば送信先に届けられると思われがちですが、実は全てのメールが送信先に届いているとは限りません。一斉送信や大量配信では、メールが送信先のメールボックスに到達するまでに、メールサーバーにスパムだと判断され、送信先まで届かないなどということもあるのです。
メール(メルマガ)の到達率の計算方法
メール(メルマガ)の到達率は、どのように算出したらよいのでしょうか。
メール(メルマガ)到達率は、送信したメール総数に対し、インターネットサービスプロバイダ―(ISP)やメールプロバイダ(メールサービス提供事業者)などのブロックを回避した、エラーにならずに送信先のメールサーバーにメールが届いた割合です。
以下の計算方法で算出できます。
1 – (エラーメール数 ÷ メール送信数) ×100
メール(メルマガ)の到達率の目安
到達率の計算方法が確認できたところで、次に気になるのが到達率の目安です。どのくらいのメール到達率を目指せばよいのでしょうか。
送信したメールやメルマガは、全て送信先に届くのが理想ではありますが、様々な理由でエラーになることがあります。そのためメール到達率は95%以上、エラー率で見るなら5%未満を指標におくと良いと言われています。
メールを送信しても送信先にメールが届かない状態が続くと、送信元のIPアドレスなどがブラックリストとして登録されてしまうこともあります。到達率を考える際は、エラー率を確認し、指標である5%未満におさまっているか、高まっていないかをチェックするようにしましょう。
メールが届かない≒お客様の信用度を下げる?!
メールがお客様に届かないと、企業にとっては何が問題なのでしょうか。
メールが届かない状態とは、お客様の視点でみると「受け取るべき情報を適切なタイミングで受け取れていない状態」と言えます。情報を受け取れない状態は、お客様を不安にさせるだけでなく、サービスや企業への信用を失うことにもなりかねません。
ここでは、お客様の目線で、メールが届かず必要な情報を受け取れない時の心情を考えてみましょう。
・EC事業者の場合
状況:お客様に、商品購入完了通知や発送のお知らせが届かない
お客様の心情:購入できたのか、いつ届くのか分からず不安。(他店で買ったほうが良かったかしら)
・配送業の場合
状況:お客様に、荷物の配達予定日のお知らせが届かない
お客様の心情:荷物がいつ頃届くのか、不在中に届かないか不安。(発送通知はお店から届いたけど、荷物がいまだに届かないのは悪天候のせい?それとも……)
・航空会社の場合
状況:お客様に、運行状況、搭乗口変更のお知らせが届かない
お客様の心情:空港に着く前に知らせて欲しい。(新しい搭乗口が遠かったら、搭乗時刻に間に合わない可能性もあるのでは?)
このように、メールが届かないとお客様を不安にさせるだけでなく、サービスや企業への信用を失うことにもなりかねません。結果的に売上の減少を招いてしまう可能性もあるため、到達率の把握・改善は早急に取り組まなければなりません。
メールが到達する仕組み
「メールが届かない」状態を理解するために、メールがお客様のもとへ届く流れを確認してみましょう。
分かりやすくするためシンプルに説明します。送信者のメールボックスから送信されたメールは、送信者のメールサーバから受信者のメールサーバを経由し、最終的に受信者のメールボックスに到達します。これが、メールが届く流れです。
なぜ、メールが届かないのか
では、なぜメールが届かないケースが出てくるのでしょうか。
メールが不達となる場合、その要因は①一時的なもの、②恒久的なもの、の2つに大別できます。
一時的な要因(ソフトバウンス)
宛先のメールボックスに空きがない、ネットワークの障害が発生しているなどでメールが一時的に届かなくなることがあります。状態が解消されれば、メールは遅れて届きます。
恒久的な要因(ハードバウンス)
メールアドレスが間違っている、メールアドレスが存在しない場合は、何度送信してもメールは届きません。
メールが届かない場合は、不達の要因を確認し、対策をとる必要があります。また、先ほど説明したメールが届く流れに加え、メールを受信するインターネットサービスプロバイダ―(ISP)や携帯キャリアでは、増え続けるスパムメールを防止するため、迷惑メール対策を施しています。これらの対策に引っかからないように配信することも重要です。
メールを確実に届けるための3つのポイント
レピュテーション(reputation)
メールにおけるレピュテーションとは、送信元の過去の実績から健全性を評価し、迷惑メールでないかを判断するものです。評価が低いと、スパムメールや迷惑メールである可能性が高いと判断され、ブロックされる可能性が高まります。
急に大量送信をおこなうと、ISPは迷惑メールとみなし、一時的に受信制限をかけるので、注意しましょう。
認証
メールの送信元を認証する仕組みを活用することで、迷惑メール扱いされるリスクを下げることができます。
代表的なものとして、「SPF( Sender Policy Framework)」と「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」があります。どちらも送信元ドメインのDNSサーバのレコードを確認することで認証します。
配信の作法
メールを確実に届けるためには、配信の作法を守ることも大切です。以下の項目もチェックしましょう。
・エラークリーニング
バウンスするメールアドレスや届かないメールアドレス等は、リストから削除しましょう。
・オプトイン・オプトアプト
まとめ|メールの到達性を高める
メールやメルマガの配信において、送信先にメールが届いたかを示す「到達率」が、なぜ重要か理解いただけましたでしょうか。
メールが届かない状態は、お客様を不安にさせるだけでなく、自社や提供するサービスへの信用を失うことにもつながります。信用を失い、売上の減少を招かないためにも、レピュテーション、送信元認証、配信作法を見直すことが必要です。
なお、自社に専門部隊がいない、人員を割けず対応しきれない場合は、メール配信システムを活用すると良いでしょう。アララでは、独自に到達率を高めるためのチューニングを施したメール配信システム「アララ メッセージ」を提供しています。「アララ メッセージ」では、上記のポイントを踏まえ、導入企業様のメールがお客様に確実に届くよう支援しています。
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著者 メール配信運用、メールマーケティングに関する情報をお届けするコラムです。“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信します。 |
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