
空メールとは?ビジネスシーンの使い方や送り方、企業メリットまで解説
ガラケーを使用していた方であれば、「空メール」という言葉を1度は聞いたことがあるでしょう。実は、スマートフォンが主流となっている現在においても、空メールはビジネスにおいて様々なメリットを得られます。
そこで本記事では、空メールの具体的な仕組みや送り方に加え、企業が空メールを取り入れるメリットや空メールを用いたメルマガ読者増加の施策などについても解説します。
目次[非表示]
- 1.空メールとは?
- 1.1.空メールの基礎知識
- 1.2.空メールを送る理由とは?
- 1.3.空メールの仕組みについて
- 2.空メールの送り方
- 3.企業が空メールを使用するメリット
- 3.1.メールアドレスを効率的に収集できる
- 3.2.ユーザが気軽に登録できる
- 3.3.ユーザの離脱率低下につながる
- 3.4.確実に正しいメールアドレスを収集できる
- 3.5.精度の高い会員情報を収集できる
- 4.効果的な会員登録の手順とは?空メールとフォームの併用がおすすめ
- 5.空メールの登録はメルマガの受信者数増加につながる?
- 6.空メールなどメールの作成にお困りなら|メール配信のアララ メッセージへ
- 7.まとめ
空メールとは?
「空(から)メール」とは、件名や本文を入力せず、アドレス欄を除いて空白の状態で送信するメールのことです。件名・本文ともに空っぽなことから、「空メール」と呼ばれています。
空メールはガラケーを使っていた時代によく見聞きしていた方が多いかと思いますが、スマートフォンの普及が進んだ現在でも空メールをマーケティングに取り入れる企業は少なくありません。
まずは空メールの基礎知識や送る理由、仕組みなどについて解説していきます。
空メールの基礎知識
空メールは1990年代~2000年代初頭の、ガラケーが主流とされていた時代に多く使われていた手段の1つです。主にメールマガジンの登録やキャンペーンに応募する時など、企業がユーザのメールアドレスを一時的に収集する際に利用されていました。現在はスマートフォンの普及が拡大したため、空メールの利用機会が減っています。
しかし、ガラケーユーザが完全にいなくなったわけではないこと、入力作業が少なくなり簡単に会員登録をしてもらえることなどを理由に、今もなお空メールを利用する企業は少なくありません。
ちなみに、空メールはモバイル端末のみで利用できると思われがちですが、パソコンからの空メール登録も可能です。
空メールを送る理由とは?
企業が空メールの送信による登録を採用する主な理由は、「登録作業の簡略化」です。会員登録やキャンペーンの応募時に企業へメールアドレスを伝えるとき、入力する手間がかかります。
しかし、空メールであれば入力せずともメールアドレスが企業に伝わります。手間をかけずに気軽に会員登録手続きをおこなえるため、企業は空メールを活用してきました。
空メールの仕組みについて
空メールで登録をおこなう基本的な流れは、以下の通りです。
- ユーザが指定されたメールアドレスに空メールを送信する
- 企業から自動返信される仮登録確認メールを受け取る
- ユーザがメールに記載されたURLリンクをクリックして登録完了
ユーザから空メールが送られただけでは企業がメールアドレスを取得したことにならず、仮登録の状態となっています。企業より自動返信されるメールに記載されたURLリンクへアクセスし、同意をしてから本登録が完了するという仕組みです。
企業はユーザへ広告宣伝目的のメールを送る際、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」という法律で定められたオプトイン方式を利用する義務があります。オプトイン方式とは、基本的に同意(オプトイン)を得たユーザにのみ広告宣伝メールを送信するというルールです。特定電子メール法に抵触しないために必要なプロセスとして、空メールの送信後に同意を得るためのURLリンクが送られてきます。
空メールの送り方
実際にメール・SMSで空メールを送る方法を、iPhoneとAndroidに分けて解説します。それぞれで送り方が異なる場合があるため、メールマーケティングに空メールを導入する場合はターゲットユーザが所有している端末も考慮すると良いでしょう。
【メール】
iPhone
iPhoneから通常のメールで空メールを送る場合の手順は、以下の通りです。
- ホーム画面から任意のメールアプリを起動する
- メールを新規作成する
- 宛先に指定のアドレスを入力する
- 件名・本文は入力せずそのまま送信する
Android
Androidから通常のメールで空メールを送る場合の手順も、以下の通りiPhoneと大きな違いはありません。
- ホーム画面から任意のメールアプリを起動する
- メールを新規作成する
- 宛先に指定のアドレスを入力する
- 件名・本文は入力せずそのまま送信する
【SMS】
iPhone
iPhoneからSMSで空メールを送る場合の手順は、以下の通りです。
- 「iMessage」のアイコンをタップしてSMSを開く
- 右上の新規作成ボタンをタップする
- 画面上部に指定の宛先を入力
- 画面下部の文章欄にスペースまたは「JT」のどちらかを入力する
- 画面下部の送信ボタンをタップして送信
- 「SMS/MMS (送信日時)」「本文」が表示されたら送信完了
IPhoneの場合、本文が未入力だと送信できない仕様となっています。空メールを送るときも、スペースか「JT」のどちらかを必ず入力しましょう。
Android
AndroidからSMSで空メールを送る場合の手順は、以下の通りです。
- 「+メッセージ」のアイコンをタップしてSMSを開く
- 画面右下の新規作成ボタンをタップする
- 画面上部に指定の宛先を入力する
- 画面下部の文章欄に改行のみ入力
- 画面下部の紙飛行機アイコンをタップして送信
- 「SMS/MMS (送信日時)」「本文」が表示されたら送信完了
Androidも、本文が未入力の状態で送信することはできません。そのため、改行のみ入力のうえ送信をしましょう。
企業が空メールを使用するメリット
スマートフォンのユーザが圧倒的に多い現代でも空メールによる登録が採用されている理由としては、5つのメリットが挙げられます。以下より、空メールで企業が得られる5つのメリットを詳しくご紹介します。
メールアドレスを効率的に収集できる
会員登録の手段として空メールを利用すると、自社で収集したユーザのメールアドレスを後から入力する手間を省くことができます。また、会員登録の際にメールアドレスを手入力してもらう場合、どうしても記入ミスの可能性が伴います。入力ミスがあれば、ユーザへ確認の連絡をして再度修正をしてもらうという余計なプロセスが生じます。
空メールは上記のように、「メールアドレスを改めてまとめる」「記入ミスによる確認連絡」などの手間が省かれるため業務効率の向上に適したな手段です。
ユーザが気軽に登録できる
ユーザがおこなう空メール登録時の作業は、自社が指定した宛先へメールを送信し、自動返信されるURLリンクから同意を示すのみです。必要な個人情報のすべてを手入力する場合よりも大幅に手間が省かれるため、登録に対するハードルを下げることができます。これにより、ユーザは深い興味・関心がなくても「簡単だからとりあえず送ってみよう」という気持ちになり登録してもらえる可能性が高まります。
メールマーケティングに注力している企業なら、空メールは積極的に導入を検討するべき手段と言えます。
ユーザの離脱率低下につながる
「登録のハードルを下げる」というメリットにもつながりますが、空メールはユーザの離脱対策としても有効な手段です。ユーザが会員登録画面から離脱する原因としては、アドレスなどの手入力を手間に感じたり、手入力をしている時間がなかったりといったケースが特に多いといえます。ユーザにとってはメールアドレスの入力が煩わしく感じることも多いため、そのプロセスを省けば登録作業時の離脱防止にもつながります。
これにより、顧客獲得の機会損失も回避することが可能です。
確実に正しいメールアドレスを収集できる
先述したように、会員情報の手入力による登録を採用すると必ず入力ミスをするユーザが発生します。メールアドレスの入力にミスがあれば、せっかく会員登録ができてもそのユーザにメールマガジンや広告メールなどを配信することができません。
また、ミスが発覚した場合は自社から正しいアドレスを聞き出す手間が生じます。自社・ユーザのどちらにとってもデメリットが生じるメールアドレスの入力ミスを防ぐなら、メールを送っただけでアドレスの取得が可能な空メールが有効的といえるでしょう。
精度の高い会員情報を収集できる
近年はマーケティングオートメーション(MA)の普及に伴い、消費者1人ひとりの傾向からニーズを読み取り適切なアプローチを実施するOne to Oneマーケティングがおこないやすくなりました。マーケティングオートメーションとは、獲得した顧客の情報を一元管理して、商談化の可能性が高い人をすぐに可視化できるツールのことです。
その一方で、運用コストや導入ハードルの高さに関する懸念から導入に含み切れない企業も多いというのが現状です。空メールの活用を活用すれば事前に正しく届くメールアドレスを収集したうえで、後述するプロセスを踏むことで会員の確かな属性情報も収集することができます。
効果的な会員登録の手順とは?空メールとフォームの併用がおすすめ
先述したように空メールを活用すれば会員の属性情報の収集にも役立ちますが、空メールだけではメールアドレス以外の情報を収集することができません。会員の年齢・性別・職業などの詳細な情報を収集する場合は、フォーム機能と併用する必要があります。具体的には、空メールに自動返信するメールにフォームのURLを記載してオプトイン取得とその他情報を同時に取得します。
ただしフォームの項目を設定するにあたって、回答項目は吟味のうえ極力少なくすることを心がけましょう。回答項目が多いと結果的にユーザの手を煩わせることになり、登録前の離脱につながるからです。
近年のメールマーケティングにおけるトレンドとも言える「One to One」に沿ったメール配信をおこなううえで、空メールとフォーム機能の併用による会員情報の取得は欠かせません。よりパーソナルな情報を活かし、ユーザ1人ひとりに適切なコンテンツを届ければ企業とユーザ間の関係性が向上します。
単に大量のユーザへメールを一斉送信するよりも、高い確率で売り上げにつながることでしょう。
空メールの登録はメルマガの受信者数増加につながる?
メルマガ受信者が増えれば、その内容がきっかけで商品・サービスの購入が発生したり、実店舗へ来店したりと売り上げにつながる機会が増えます。メルマガは将来的に顧客となる可能性が大きいユーザにアプローチできる手段であるため、読者数を増やす工夫は非常に重要な取り組みです。モバイル会員だけでなく、メルマガの受信者を増やす施策としても空メールは有効的な手段です。
空メールはメールアドレスの取得と同時に、オプトインも取得することができるため効率的にメルマガ受信者を増やすことができます。先述したように、メールマガジンなど広告宣伝目的のメールは「特定電子メール法」に基づきオプトイン方式で配信することが義務付けられています。特定電子メール法においては、空メール登録で収集したメールアドレスであればメルマガ配信をおこなっても問題ありません。
ただし指定のメールアドレスを掲載する際となどに、メルマガ配信をおこなう旨を明記する必要がある点に注意が必要です。
ダブルオプトイン方式を用いる場合の注意点
ユーザの同意を確実なものとするために、登録申し込み時と本登録完了時の2段階に分けてオプトインを取得する「ダブルオプトイン方式」を採用する企業もあります。ダブルオプトイン方式の場合、完全にオプトインを取得したとみなされるのは本登録が完了した時点となります。
本登録の完了前にメルマガを配信すると、特定電子メール法違反となるため注意しましょう。
空メールなどメールの作成にお困りなら|メール配信のアララ メッセージへ
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まとめ
ガラケーが主流の時代に多く活用されていた「空メール」による登録は、スマートフォンの普及が進んだ現在においても会員・メルマガ登録者の増加に有効な手段です。空メールを活用することで登録作業が簡略化されるため、ユーザが気軽に登録できるようになったり登録中の離脱防止につながったりというメリットを得られます。
また、フォーム機能も併用すればメールアドレス以外の属性情報を効率的に収集することが可能です。
空メールから取得したメールアドレスに対してより効果的にメールマーケティングをおこないたいとお考えの企業様は、ぜひアララ メッセージのご利用もご検討ください。
著者 メール配信運用、メールマーケティングに関する情報をお届けするコラムです。“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信します。 |
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