SPF設定について、具体例を用いて分かりやすく解説!
メールマガジンを配信しても、エラーや迷惑メール扱いとなってしまう……といった経験をお持ちの企業様は多いことでしょう。
「SPF」の設定が正しくおこなわれていない場合、自社から配信したメールが迷惑メールと判定されている可能性があります。
そこで今回は、迷惑メールと判定されないための正しいSPFの設定方法や確認方法を分かりやすく解説します。
レコードの記述例も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.SPFの設定方法について解説!
- 2.SPF設定がされているかどうかの確認
- 3.SPF設定をする際のSPFレコードの記述例3種類!
- 3.1.①SPFレコードの一般的な記述例
- 3.2.②SPFレコードのDNSサーバごとの記述例
- 3.2.1.さくらインターネット
- 3.2.2.お名前.com
- 3.3.Xserver
- 3.3.1.ムームードメイン
- 3.4.③SPF設定で複数の送信元サーバを利用する際の記述例
- 4.SPF設定の確認をおこなう
- 5.SPF設定やレコード記述にお困りなら|メール配信サービスのアララ メッセージへ
- 6.まとめ
SPFの設定方法について解説!
SPFとは、電子メールの送受信において送信元ドメインが偽装されていないことを証明するための技術です。
SPFはなりすましメール対策として有効的な手段ですが、SPFの設定が正しくおこなわれていないと正当な内容のメールでも、なりすましと判定されてしまう場合があるため注意が必要です。
何度もなりすましと判定されれば送信側のIPアドレスの評価が下がり、受信サーバ側でブロックされ、正当な内容のメールでもユーザに届かなくなってしまいます。
特にマーケティングの一環としてメールマガジンの配信などをおこなっている場合は、上記のトラブルに陥ることが多いため、あらかじめ「SPFの確認・設定」をおこなう必要があります。
SPFの詳細や設定方法は以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
SPFの設定と同様、DKIMの設定も重要
SPFと併せて知っておきたい技術が、なりすましメール対策として有効な DKIMです。
IPアドレスを認証して送信側のドメイン偽装を検知するSPFに対し、DKIMは電子署名を付与して送信側のドメインやメール本文の改ざんを検知できるという違いがあります。
それぞれが異なる領域のもとなりすましメールの判定をおこなっているため、より確実にメールを到達させる場合はDKIMの設定もおこなう必要があります。
DKIMの詳細はこちらの記事で解説していますので、併せてご覧ください。
SPF設定がされているかどうかの確認
まず、SPFが設定されているかどうかの確認が必要です。確認する手段は、大きく分けて以下の2通りがあります。
- チェックツールを利用する
- コマンドプロンプト(ターミナル)で確認する
コマンドの扱いに慣れていなければ、インターネット上に公開されている無料チェックツールの利用がおすすめです。
ブラウザ上に設定を確認したいメールアドレスのドメインを入力すれば、すぐに結果が表示されます。
コマンドの扱いに抵抗がない方は、WindowsのコマンドプロンプトやMacのターミナルから調べるという手もあります。
Windowsなら「nslookup -type=TXT ドメイン」、Macなら「dig txt ドメイン」と入力しましょう。
SPFが設定されている場合は、どちらも結果の中に「v=spf1 」といった記述があります。
SPF設定をする際のSPFレコードの記述例3種類!
①SPFレコードの一般的な記述例
SPFを設定するために必要なレコードの記述はメールアドレスを運用しているDNSサーバでおこなう必要があり、サーバごとに設定方法の詳細は異なります。
しかし、ほとんどの場合は以下の例をベースに記述し設定をおこないます。
v=spf1 ip4:送信メールサーバのIPアドレス include:ドメイン ~all |
例えばドメインが「example.co.jp」、IPアドレスが「192.xxx.xxx.xx 」で送信されるメールを認証させたい場合は、「v=spf1 ip4: 192.xxx.xxx.xx include:example.co.jp ~all」と記述しましょう。
②SPFレコードのDNSサーバごとの記述例
先述の通り、SPFレコードの記述方法は利用しているDNSサーバによって異なります。
ここでは、代表的なDNSサーバの記述例をご紹介します。
さくらインターネット
「さくらインターネット」では、以下の手順でSPF設定をおこなうことが可能です。
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これにより、ゾーン情報欄に「"v=spf1 a:www***.sakura.ne.jp mx ~all"」と記述されます。
お名前.com
「お名前.com」のSPF設定は、以下の手順でおこないます。
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Xserver
「Xserver」では、ドメイン設定追加時にSPFレコードが追加されるため自分でSPFレコードの記述をおこなう必要はありません。
XserverにおけるSPFの設定方法は、以下の通りです。
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ムームードメイン
「ムームードメイン」では、以下の手順でSPF設定をおこないます。
|
③SPF設定で複数の送信元サーバを利用する際の記述例
複数の送信元サーバを利用する場合でも、SPFレコードは1行にまとめて記述する必要があります。
複数行のレコードを設定すると、SPFレコードとしては不正なものとなるため注意しましょう。
例えば「example.com」と「example2.com」というサーバを併用している場合、以下のように記述します。
v=spf1 include:_spf.example.com include:spf.example2.com ~all |
SPF設定の確認をおこなう
SPFレコードを設定したら、その設定が正しく反映されているかを確認しましょう。
確認方法は、先述した無料チェックツールまたはコマンドプロンプト(ターミナル)のどちらかを利用します。
なお、設定内容の反映に時間がかかる場合もあるため、内容に問題がないにもかかわらず反映が確認されなかった場合はしばらく時間を置いてみましょう。
また、テストとして異なるドメイン間でのテストメールを送信し正しく届くかどうかも確認しましょう。
SPF設定やレコード記述にお困りなら|メール配信サービスのアララ メッセージへ
SPF設定は迷惑メールの1つ「なりすましメール」を防ぐために必要な対策です。
しかし、自社がメールマガジンなどを配信する際は、SPFにより迷惑メールとみなされないようSPFレコードの設定をおこなわなければなりません。
SPFを設定する際は正しいレコードを記述する必要があり、メールシステムに関して知識がなく悩みの種と感じる担当者の方もいらっしゃることでしょう。
アララは、SPF設定に関する知識も保有していますので、お気軽にご相談ください。
アララで提供している「アララ メッセージ」は、送信先ドメインごとに自動で施される最適なチューニングにより到達率の高いメール配信を実現することができるメール配信サービスです。
SPFはもちろん、DKIMやS/MIMEなどのメール対策も施されており、大量メール配信をサポートいたします。
なりすましメール対策の詳細については、以下のページをご覧ください。
また、10年以上にわたり培われたノウハウを活かし、システム上の問題からメール配信の重要なポイントまで幅広くサポートすることも可能です。
24時間・365日のシステム監視体制をとっており、万が一障害が発生した場合も迅速に対応いたします。
高い到達率・安全性・使いやすさを兼ね備えたメール配信システムをお探しのご担当者様は、無料トライアルも可能なアララ メッセージをぜひご検討ください。
まとめ
SPFとはメールの送信元サーバが偽装されていないかを証明するための技術で、なりすましメール扱いされないための対策として有効です。
しかし「SPFレコード」の記述を誤ってしまうとメールの到達率を下げる原因となりかねないため、正しく設定する必要があります。
なりすましメール対策をしつつ大量のメールを安定して到達させたいという企業様は、高い到達率と安全性、万全のサポート体制が揃ったアララ メッセージの利用がおすすめです。
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