バウンスメールとは?仕組みや発生する原因、対策方法を解説
こんにちは!営業担当の藤川です!
お客様との商談の中で、バウンスメールのご相談を受けることがあります。
バウンスメールをほったらかしにしておくと、メール配信に悪影響を及ぼすことがあるため、適切な対策が必要です!
今回は、配信したメールが送信先に正常に配信されなかった場合に届くメッセージ 「バウンスメール」の対策方法を説明いたします。
目次[非表示]
- 1.バウンスメールとは?
- 2.バウンスメールの仕組みとは?
- 3.バウンスメールの種類は?
- 3.1.ソフトバウンス(一時的エラー)
- 3.2.ハードバウンス(恒久的エラー)
- 4.各バウンスメールが発生する原因
- 4.1.相手のメールボックスに空きがなかった【ソフトバウンス】
- 4.2.メールサイズが大きすぎる【ソフトバウンス】
- 4.3.メールアドレスが存在していない【ハードバウンス】
- 4.4.DNSエラー【ハードバウンス】
- 5.バウンスメールの対策方法
- 5.1.相手のメールボックスの容量を確認してもらう【ソフトバウンス】
- 5.2.メールサイズを確認する【ソフトバウンス】
- 5.3.メールアドレスを確認する【ハードバウンス】
- 5.4.DNSエラーは送信元ドメインを確認する【ソフトバウンス】
- 6.バウンスメールの放置が配信に及ぼす影響
- 6.1.受信拒否されて必要な情報が届かなくなる
- 6.2.レピュテーションが低下してしまう
- 6.3.ブラックリスト登録され迷惑メール判定される
- 7.バウンスメールが届かない場合も
- 8.バウンスメール対策はアララのメール配信システムで
バウンスメールとは?
バウンスメールとは、「配信できなかったメール」のことです。例えば、誤ったメールアドレスで会員登録された場合、メール配信後アドレスが存在しないためエラーとなり、バウンスメールが届きます。バウンスメールが届く要因としては、宛先不在やメールボックスフル、宛先サーバのダウンなど様々です。エラーとなる宛先へ送り続けると迷惑メールとみなされ、送信先サーバから受信拒否を受ける可能性が高まります。
バウンスメールという表現以外に、「エラーメール」「未達メール」「リターンメール」などともいわれます。
以下の情報が記載されたメッセージがバウンスメールとして返ってきます。
- バウンスされた日時
- バウンスしたメールサーバー
- エラー内容
バウンスメールの仕組みとは?
バウンスメールを理解するために、まずは送信したメールがどのように相手に届くのかを理解する必要があります。
自分のパソコンからメールを送った場合、まず送信側のメールサーバに届けられます。
送信側のメールサーバは宛先となっているメールアドレス情報から、受信先のメールサーバを特定するため、DNSサーバに問い合わせをおこない受信先の情報を得ます。そしてメールを受信先メールサーバへ送信します。
その後、受信者がメールソフトなどを利用して、メールを受信側のメールサーバから受信したら、メール配信完了となります。
バウンスメールは、この一連の流れの中で何らかの不具合があり、エラーとなってしまったものです。
バウンスメールとしてメールが戻ってくると、送信者には配信が失敗したことを伝える通知が届きます。
皆さんも一度は見たことがあるとは思いますが、Fromヘッダ(送信元アドレス)が「MAILER-DAEMON」や、Subjectへッダ(件名)が「Delivery Status Notification(Failure / Delay)」などという形になったりして戻ってきます。
バウンスメールの種類は?
バウンスメールには「ソフトバウンス(一時的エラー)」と「ハードバウンス(恒久的エラー)」の2つの種類があります。
バウンスメールはエラー内容によってこの2つの種類に分類されます。
ソフトバウンス(一時的エラー) |
ハードバウンス(恒久的エラー) |
|
原因 |
メールボックスの空き容量の少なさ
メールサイズの大きさ
|
セキュリティフィルタ
メールアドレスが誤っている
|
対策 |
メールボックスの空き容量を多くする
メールサイズを小さくする
|
正しいメールアドレスを入力する 配信対象から除外する |
ソフトバウンス(一時的エラー)
ソフトバウンスは、名前の通り一時的に何か問題が発生し、送信ができなくなってしまった際に発生します。
主な原因としては、メールボックスに空き容量が無かったり、メールのサイズが大きすぎたりすることがあげられます。
一時的エラーの場合、時間をおいて再送すれば問題なく配信される可能性があるため、多くのメールシステムはある特定の間、再送を繰り返します。
しかし時間をおいて複数回再送してもバウンスメールとなる場合は、そのメールアドレスに届く確率が低くなるので、配信対象から除外する必要があります。
また、中にはメールサーバのダウンが原因で配信できない可能性もあります。この場合、時間が経つとサーバが復旧し、再度送信できるのでソフトバウンスとなります。
ハードバウンス(恒久的エラー)
一方、時間をおいても配信できない場合に発生するのが、恒久的エラーです。メールアドレスの誤りや、送信先メールサーバがメールを拒否した際などに発生します。
また、送信先のサーバが迷惑メールやスパムメールと疑い、セキュリティフィルターによって発生することもあります。
恒久的エラーの場合、時間をおいても再送できる可能性はなく、恒久的にメールが届かないエラーとなるので、「メールアドレスの変更をおこなう」か「配信対象から除外する」必要があります。
各バウンスメールが発生する原因
先述したようにバウンスメールには2つの種類があり、発生するケースはさまざまです。
より詳細にバウンスメールが発生する原因を紐解きましょう。
相手のメールボックスに空きがなかった【ソフトバウンス】
送信先のメールボックスに空きがない場合はソフトバウンスとして処理されます。
空きさえ確保できれば、再度送信することが可能となります。
メールサイズが大きすぎる【ソフトバウンス】
送信するメールサイズが大きすぎると相手は受信することが出来ません。
このような場合は、ソフトバウンスとなります。
メールアドレスが存在していない【ハードバウンス】
よくあるバウンスメールの1つです。
メールアドレスが間違っている、存在しない場合は時間おいてもメールは届かないのでハードバウンスとなります。
DNSエラー【ハードバウンス】
送信側のサーバがDNSサーバから正しい受信側メールサーバーを見つけることができない場合に発生します。
登録したメールアドレスのドメインが誤っている場合や、DNSの設定自体が正しくない場合は、送信先が見つけられないためハードバウンスとなります。
他にも色々な原因が挙げられますが、バウンスメールの大半は上記のような原因が多いと言えます。
では、これらのバウンスメールはどのように対応すれば良いのでしょうか。
バウンスメールの対策方法
先述したようなことが原因でバウンスメールとなった場合の対策方法をご紹介します。
相手のメールボックスの容量を確認してもらう【ソフトバウンス】
この原因は受信側に原因があり、メールボックスの容量を増やすことによって解決できます。
不要メールを削除し空き容量を増やす、そもそものメール受信容量を増やす等の対応を実施してもらうようにしましょう。
また、日頃から受信できる状態になるよう呼びかけをおこなうことも大切です。
メールサイズを確認する【ソフトバウンス】
メール容量は送信先サーバによっても異なるため、すべての送信先に合わせて配信することは困難です。
基本的にメールを作成する際は、メールの容量をできるだけ軽くするよう意識することが重要です。
また、メールに添付しているファイルサイズが大きすぎる場合も考えられます。
ファイルを添付する際には、主に以下3点の方法で対応するのがよいでしょう。
①zipファイルに圧縮する
②ファイルを分割する
③ストレージにアップしてダウンロード用のURLを記載する
上記以外にも方法は様々です。
配信にはメルマガであったり、業務連絡等いろいろあるので、配信にあった方法を使ってみてください!
メールアドレスを確認する【ハードバウンス】
メールアドレスが存在していない場合は、そのアドレスに配信しないような設定が必要です。
届かないメールアドレス宛てに何度も配信することにより、エラー率が上がり、送信先のサーバから迷惑メール業者だと認定される恐れもあります。
また、オプトインの方法を使うことも重要です。メールアドレスの登録時に、メールを送信し、承認してもらうことによって、メールアドレスの誤入力や不正なメールアドレスの登録を避けることが出来ます。
このような方法を取り、メールアドレスの間違いが無いよう登録をおこなってください。
なお、弊社メール配信システム「アララ メッセージ」では配信したくないアドレスをあらかじめ登録しておいて、配信を抑止する「配信リスト除外機能」があります。
このようなシステムを使うのも、1つの手ですね!
DNSエラーは送信元ドメインを確認する【ソフトバウンス】
メールを送信するメールサーバは、DNSの仕組みを用いて送信先のメールサーバを特定します。そのため、DNSサーバに送信元ドメインを設定しておく必要があります。
もしDNSエラーが発生した場合は、送信元ドメインが存在するかどうか(名前解決ができるかどうか)確認をおこなってください。
このように、エラーの原因を突き止め、原因にあった対策をしていきましょう。
バウンスメールの放置が配信に及ぼす影響
さて、ここまでバウンスメールの発生原因や対策をお伝えしてきましたが、そもそもなぜバウンスメールに対策を取らなければいけないのでしょうか。
今このコラムをご覧いただいている方の中にも、エラーになって戻ってくるメールに対して、何度も何度もメールを送信している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バウンスメールを放置した際に、配信に及ぼす影響を3つ解説します。
受信拒否されて必要な情報が届かなくなる
エラーになって戻ってくるメールに対して配信を続けた場合、受信側のサーバに「このメールはスパムメールだ!」と誤認識をされ、サーバへの接続を拒否されることがあります。
サーバへの接続を拒否されるとメール配信が大幅に遅延するだけでなく、必要な情報がきちんと届かなくなります。
重要なコミュニケーションやビジネスに支障が生じる可能性があるので注意が必要です。
レピュテーションが低下してしまう
バウンスメールを放置し続けると、送信元のIPアドレスのレピュテーションが低下することがあります。
IPアドレスのレピュテーションとはメールが送信されるIPアドレスの健全性などの評判(reputation)を評価して、メール配信時の通信を制限する仕組みです。
レピュテーションが低下することは、メールプロバイダーからの信頼性低下に繋がり、将来的なメールの配信性能を損なう可能性があります。
ブラックリスト登録され迷惑メール判定される
メールプロバイダーから、迷惑メールとしてブラックリストに登録され、メールの受け付けをブロックされてしまうことも考えられます。
1度ブロックされたIPアドレスを解除するのには大変時間がかかります。
バウンスメールに合った対策をしっかりおこない、正しいメールが迷惑メール扱いされないようにしましょう 。
バウンスメールが届かない場合も
バウンスメールは、個人間のやり取りであれば、Fromヘッダ(送信元アドレス)が「MAILER-DAEMON」や、Subjectへッダ(件名)が「Delivery Status Notification(Failure / Delay)」などという形になって、個人のメールアドレスに直接配信されます。
一方でメルマガ配信など、一斉配信している場合では、送信メールサーバ(メール配信サービス)の設定によってバウンスメールの送信先が定められている場合があります。
バウンスメールが確認できない場合、バウンスメールの送信先であるReturn-Pathの設定に問題がある可能性があります。
Return-Pathは、メールを受け取った後、エラーやバウンスが発生した場合にその通知を送り返すためのアドレスです。
しかし、このReturn-Pathのアドレスに間違いがあったり、受信できない状態になっていたりすると、バウンスメールの送信元が正確に特定されず、バウンスメールが届かない状態になってしまいます。
さらに、一部のメールサーバでは、送信元ドメインとReturn-Pathのドメインが一致しない場合にバウンスメールをブロックすることがあります。
これは、迷惑メール業者が正当なドメインを偽装して送信するのを防ぐための対策ですが、意図しない場合にもバウンスメールが返ってこない可能性があります。
このような問題が発生すると、送信者はバウンスメールを受け取ることができず、エラーが放置されてしまいます。
その結果、メールの配信性能やユーザーとのコミュニケーションが悪化し、ビジネス機会の喪失にも繋がります。
送信者はReturn-Pathを含めて、適切なメール設定をおこなうことで、バウンスメールがきちんと届く状態にしましょう。
バウンスメール対策はアララのメール配信システムで
バウンスメールの原因と対策についての理解は、深まりましたでしょうか?
バウンスメールが発生する原因や、バウンスメールが発生した時の対策、バウンスメールを放置した際の影響などについてご理解いただけたら幸いです。
また、バウンスメールがたくさん発生しており、その処理に追われているご担当者様は、ぜひメール配信サービス「アララ メッセージ」へご相談ください。
「アララ メッセージ」では、バウンスメール対策を自動でおこなっています。
バウンスメールとなってしまった回数を計測し、特定の回数を超えると自動で配信対象から除外されるように処理されます。
これにより、エラー率の上昇を防ぎ、きれいな配信を保つことができます。
バウンスメールの処理で悩んでいる方、エラー率が高く到達率に悩んでいる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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