
バウンスメールとは?原因や放置リスク、対策をわかりやすく解説!
送信したメールが「MAILER-DAEMON」から英語で返ってきたことはありませんか?これは「バウンスメール」と呼ばれる配信失敗の通知です。宛先不明や容量オーバーなどが主な原因ですが、このエラーを放置すると迷惑メールと判定され、今後の重要なメールが届かなくなる可能性があります。
本記事では、バウンスメールの種類や原因、放置するリスク、そして今すぐできる対策まで、わかりやすく解説します。
目次[非表示]
- 1.バウンスメールとは?
- 2.バウンスメールの仕組みとは?
- 3.バウンスメールの種類は?
- 3.1.ソフトバウンス(一時的エラー)とは
- 3.1.1.原因①受信者のメールボックス容量オーバー
- 3.1.2.原因②メールサイズが受信制限を超えている
- 3.1.3.原因③一時的なサーバーダウンや通信障害
- 3.2.ハードバウンス(恒久的エラー)とは
- 3.2.1.原因①メールアドレスの入力ミス・綴り間違い
- 3.2.2.原因②すでに存在しないメールアドレス
- 3.2.3.原因③ドメインやDNS設定の不備
- 3.2.4.原因④送信元サーバやドメインがブロックされている
- 4.バウンスメールの放置が配信に及ぼす影響
- 5.バウンスメールの対策方法
- 6.バウンスメール対策はアララのメール配信システムで
バウンスメールとは?
バウンスメールとは、「配信できなかったメール」のことを指します。例えば、お客様が誤ったメールアドレスで会員登録された場合、メール配信後に配信先のメールアドレスが存在しないため配信エラーとなり、バウンスメールが届きます。バウンスメールが届く要因は宛先不在やメールボックスの容量オーバー、宛先サーバのダウンなど様々あり、エラーとなる宛先へ送り続けると迷惑メールとみなされ、送信先サーバから受信拒否を受ける可能性が高まります。
バウンスメールという表現以外に、「エラーメール」「未達メール」「リターンメール」などと表現されることもあります。以下の内容を含むメッセージが、バウンスメールとして返ってきます。
- バウンスされた日時
- バウンスしたメールサーバー
- エラー内容

バウンスメールの仕組みとは?
バウンスメールを理解するためには、まず送信したメールがどのように相手に届くのか、その仕組みを理解する必要があります。例えば自分のパソコンからメールを送信した場合、まず送信側のメールサーバに届けられます。その後、送信側のメールサーバは宛先となっているメールアドレス情報をもとに、受信側のメールサーバを特定するためDNSサーバに問い合わせをおこない、受信先の情報を取得します。そしてメールを受信側のメールサーバへ送信します。
その後、受信者がメールソフトなどを利用して、メールを受信側のメールサーバから受信するとメール配信は完了となります。バウンスメールは、この一連の流れの中で何らかの不具合があり、エラーとなってしまったものを指します。バウンスメールとしてメールが戻ってくると、送信者には配信が失敗したことを伝える通知が届きます。
みなさんも一度は目にしたことがあるかもしれませんが、Fromヘッダ(送信元アドレス)が「MAILER-DAEMON」や、Subjectへッダ(件名)が「Delivery Status Notification(Failure / Delay)」などとなっているメールがバウンスメールです。

バウンスメールの種類は?
バウンスメールには「ソフトバウンス(一時的エラー)」と「ハードバウンス(恒久的エラー)」の2つの種類があります。バウンスメールはエラー内容によってこの2つの種類に分類されます。
ソフトバウンス(一時的エラー) | ハードバウンス(恒久的エラー) | |
原因 | メールボックスの空き容量の少なさ メールサイズの大きさ | セキュリティフィルタ メールアドレスが誤っている |
対策 | メールボックスの空き容量を多くする メールサイズを小さくする | 正しいメールアドレスを入力する 配信対象から除外する |
ソフトバウンス(一時的エラー)とは
ソフトバウンスとは、受信側の一時的な問題によってメールが配信できなかった状態を指します。環境が整えば再送で届く可能性が高く、メールアドレス自体は有効であるケースがほとんどです。主な原因として以下の3つが考えられます。
原因①受信者のメールボックス容量オーバー
受信者のメールボックスが上限容量に達していると、新しいメールを受け取れずソフトバウンスになります。古いメールの削除や受信容量が増えれば受信可能になるため、一時的なエラーとして扱われます。
原因②メールサイズが受信制限を超えている
添付ファイルが大きいなど、メール全体のサイズが受信サーバの制限値を超えると受信が拒否され、ソフトバウンスになります。
原因③一時的なサーバーダウンや通信障害
受信側のメールサーバが一時的にダウンしている、もしくはネットワーク障害が発生している場合もソフトバウンスとなります。サーバや回線が復旧すれば受信できるケースが多いです。
ハードバウンス(恒久的エラー)とは
ハードバウンスとは、メールアドレスやドメインに恒久的な問題があり、時間が経っても届かない状態を指します。気にせず送り続けるとメール配信全体にネガティブな影響が及ぶ可能性が高いため、配信リストからの除外やアドレス確認など、早めの対応が必要なエラーです。原因は以下のようなものが考えられます。
原因①メールアドレスの入力ミス・綴り間違い
登録フォームでの入力や、手入力時の打ち間違いなどにより、実在しないメールアドレス宛に送信しているケースです。受信サーバが宛先を見つけられず、毎回ハードバウンスとなってしまいます。
原因②すでに存在しないメールアドレス
架空のメールアドレスが登録されていた場合や、退職や退会などでメールアドレスが使われていないと、上記と同じく恒久的に配信できずハードバウンスとなります。
原因③ドメインやDNS設定の不備
宛先のドメイン自体が存在しない、もしくはDNS設定に問題がありメールサーバが見つけられない場合もハードバウンスとなります。特に独自ドメイン利用のアドレスでは、ドメイン更新切れ設定ミスにより時間が経っても届かないことがあります。
原因④送信元サーバやドメインがブロックされている
迷惑メール送信源とみなされ、受信側サーバやISPによって送信元IPやドメインがブロックされている場合もハードバウンスとして扱われることがあります。この状態が続くと他の正規メールにも影響します。
バウンスメールの放置が配信に及ぼす影響

さて、ここまでバウンスメールの発生原因や対策をお伝えしてきましたが、そもそもなぜバウンスメールへの対策は必要なのでしょうか。本コラムをご覧の方の中には、エラーメールが返ってきても気にせず、何度も同じアドレスにメールを送り続けているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、バウンスメールを放置すると、メール配信全体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
ここからは、バウンスメールを放置した場合に起こり得る3つの影響について解説します。
受信拒否されて必要な情報が届かなくなる
エラーで返ってきたメールアドレスに対して配信を繰り返すと、受信側のサーバに「このメールはスパムメールだ!」と誤認識をされ、サーバへの接続を拒否されることがあります。サーバへの接続が拒否されると、メール配信が大幅に遅延するだけでなく、本来届けるべき重要な情報が相手に届かなくなる恐れがあります。 その結果、重要なコミュニケーションやビジネスに支障が生じる可能性があるので注意が必要です。
レピュテーションが低下してしまう
バウンスメールを放置し続けると、送信元のIPアドレスのレピュテーションが低下することがあります。IPアドレスのレピュテーションとは、メール送信に使用されるIPアドレスの健全性や信頼性を示す評価(reputation)を指し、メール配信時の通信を制限する仕組みです。 レピュテーションが低下すると、メールプロバイダーからの信頼性低下に繋がり、将来的なメールの配信性能を損なう可能性があります。
ブラックリスト登録され迷惑メール判定される
メールプロバイダーから迷惑メールの送信元としてブラックリストに登録されると、メールの受信をブロックされてしまうことがあります。1度ブロックされたIPアドレスの解除は多くの時間と手間がかかります。 そのため、バウンスメール対策を適切におこない、正しいメールが迷惑メール扱いされないようにしましょう。
バウンスメールの対策方法
バウンスメールへの対応には、原因の特定と適切な対策が欠かせません。ここでは、ソフトバウンス・ハードバウンスの両方に対応するための、実践的な対策方法をご紹介します。
メールボックスの容量の確認をお願いする
メールボックスが容量オーバーの状態では、新しいメールが受信できずソフトバウンスが発生します。この場合は、受信者側に不要なメールを削除してもらうか、メールサービスの容量を拡張してもらう必要があります。日頃から受信できる状態を維持してもらえるよう、メール本文やヘルプページなどで案内することも効果的です。
メールサイズの確認・見直し
送信するメールのサイズが大きすぎると、受信側のメールサーバで拒否されることがあります。特に、添付ファイルが多い場合やHTMLメールで画像を多数使用している場合は注意が必要です。ファイル圧縮や外部ストレージへのアップロードなどを活用し、メールのサイズを軽量化しましょう。
迷惑・なりすましメール判定されないようにする
メールがスパムやなりすましと誤判定されると、受信拒否やハードバウンスの原因になります。これを防ぐには、送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)を正しく設定することが基本です。また、HTMLメールの構文ミスや過度な装飾、過激な表現は迷惑メールと判断されやすいため、慎重な設計が求められます。加えて、配信頻度が高すぎるとスパムと認識される可能性もあるため、適切な配信間隔を保つことも大切です。
定期的に配信先リストの精査をおこなう
長期間更新されていない配信リストは、無効なメールアドレスの増加によりバウンス率が上昇します。これにより、送信元のIPレピュテーションが低下し、正しいメールまで迷惑メール扱いされるリスクが高まります。定期的なリスト精査により、不達アドレスを削除・除外することで、配信の健全性を維持できます。さらに、配信リストの管理機能が充実したメール配信システムを活用することで、リスト精査作業の自動化や効率化が可能になります。
バウンスメール対策はアララのメール配信システムで
バウンスメールの原因と対策について、理解は深まりましたか?バウンスメールが発生する原因や対策、バウンスメールを放置した際の影響などについてご理解いただけたら幸いです。また、バウンスメールがたくさん発生しており、その処理に追われているご担当者様は、ぜひメール配信サービス「アララ メッセージ」へご相談ください。
「アララ メッセージ」では、バウンスメール対策を自動化しておりバウンスが一定回数を超えたメールアドレスは自動的に配信対象から除外されるように処理されます。これにより、エラー率の上昇を防ぎ、安定したメール配信を維持することができます。バウンスメールの処理で悩んでいる方や、エラー率が高く到達率に悩んでいる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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