
メール配信エラーの原因と効果的な対処法、到達率を高めるポイントを解説
メール配信をした際にエラーメールが届いて驚いた経験はありませんか?
本記事では、メール配信エラーの種類とその原因・対処法についてご紹介します。
エラーメールが届いても慌てず対処できるようにしておきましょう。
※なお本記事で紹介するエラー内容は一例となります。返答されるエラー内容は送信先メールサーバによって異なりますのでご注意ください。
目次[非表示]
- 1.Mail Delivery Subsystemとは
- 1.1.エラーメッセージを理解する重要性
- 2.メール配信エラーの原因と対処方法
- 2.1.送信先アドレスの打ち間違え
- 2.2.送信先のメールボックスの容量がいっぱい
- 2.3.送信先メールサーバで問題が発生している
- 2.4.メールサイズが大きすぎる
- 2.5.スパムメールだと誤認されている
- 3.メルマガ配信の際に起こるトラブル
- 3.1.キャリアブロックを受けてしまう
- 3.2.迷惑メールに振り分けられてしまう
- 3.3.ドメイン指定されている
- 4.メール配信エラーを防ぎ到達率を高めるためのポイント
- 5.メール配信エラーを減らすなら「アララ メッセージ」
- 6.エラー内容から正しい対処法を
Mail Delivery Subsystemとは
「Mail Delivery Subsystem」とは、送信したメールが相手に届かなかった際に、配信エラーの詳細を知らせるシステムメッセージです。特にGmailでは、この送信元から英語のエラーメールが届くことがあります。一見スパムに見えますが、実際には配信失敗の原因が記載された重要な通知です。本文には届かなかった宛先やエラーコード(4xx=一時的、5xx=恒久的)が含まれ、これを確認することで再送や設定見直しが必要か判断できます。無視せず確認することで、メール配信の精度を保てます。
エラーメッセージを理解する重要性
エラーメッセージを正しく理解することは、到達率維持に欠かせません。「550 User unknown」、「DNS Error」はアドレス誤りによる恒久的エラーで修正後の再送が必要です。一方「451」、「452」など一時的エラーは、時間を置いた再送で解決する場合があります。内容を読まずに再送を繰り返すと、迷惑メール判定を受ける恐れもあります。原因を把握し、再送・修正・容量調整など適切に対応することで、安全かつ効率的な配信が可能です。
メール配信エラーの原因と対処方法
メール配信エラーには多くの種類があり、それぞれのエラーに対する対応も異なります。
まずはメール配信エラーの種類と対処方法についてご紹介します。
送信先アドレスの打ち間違え
メール配信エラーの中で最も多いのが送信先アドレスの誤りです。入力ミスや登録情報の更新忘れなどが原因で、以下のようなエラーメッセージが返されます。@以前(アカウント)の間違いでは「550 User unknown」、「Invalid recipient」、「Invalid user specified」、@以降(ドメイン)の間違いでは「550 Host unknown」、「host not found」、「DNS Error」などが表示されます。エラーコードが「5xx」で始まる場合は恒久的エラーを示し、再送しても解消されません。まずはメールアドレスを再確認し、誤りを訂正して再送信が必要です。登録情報に誤りがある場合は、正しいアドレスへの再登録を依頼します。放置するとエラーが蓄積するため、リストは定期的に整理し無効アドレスを除外することが重要です。
送信先のメールボックスの容量がいっぱい
相手のメールボックスの容量がいっぱいになっているため受信できない可能性も考えられます。その場合は以下のようなメッセージが記載されたエラーメールが届きます。
- Message size exceeds remaining quota
- ver quota
この場合、不要なメールを削除して空きを作ってもらうか、容量を増やすかなどの対策をとってもらう必要があります。重要なメッセージが今後届かなくなってしまう可能性も十分に考えられますので、早々に相手側に対応してもらいましょう。
送信先メールサーバで問題が発生している
送信先のメールサーバやネットワーク障害が原因で配信が失敗することもあります。代表的なエラーメッセージは「Message could not be delivered」や「Temporary failure in delivery」です。サーバの一時停止や混雑で発生する場合が多いため、まずは受信者に状況を確認し、復旧を待ってから再送を試みましょう。数時間から数日後に再送すると解消することがあります。
メールサイズが大きすぎる
本文や添付ファイルが大きすぎる場合、「552 Message is too large」といったエラーが返ってきます。本文を分割したり、添付ファイルを圧縮・分割して再送するほか、Google DriveやDropboxといったクラウドストレージを活用するのも有効です。
スパムメールだと誤認されている
送信したメールがスパムと誤認されると、配信エラーとして返される場合があります。代表的なエラーメッセージには「Message content rejected」や「Spam detected」があり、携帯キャリアや受信サーバの迷惑メール対策機能によってブロックされます。原因としては、一度に大量のメールを送信したり、「今すぐクリック」などの過度な煽り文句や、広告色の強い表現を含むことが挙げられます。対策としては、配信内容を見直し、件名や本文にスパムと誤解されやすい単語を避けること、送信数を分散することが効果的です。また、事前に自社ドメインを受信許可リストへ登録してもらうよう案内し、ブロックを防ぎましょう。
メルマガ配信の際に起こるトラブル

メルマガ配信は、企業にとって大切な情報伝達手段です。
ここからは、メルマガ配信において、どのようなトラブルが発生する可能性があるのかを説明します。対処法も併せて確認しておきましょう。
キャリアブロックを受けてしまう
キャリアブロックとは、送信先メールサーバ側の迷惑メール対策のひとつで、一定の条件に適合する送信元のIPアドレスに対して受信を拒否(不達・遅延)できるものです。エラーアドレスが多い(メールが未達に終わるアドレスが多い)と判断されてしまうと、送信先のメールサーバからスパム業者だと判断されてメールを送信できなくなってしまいます。これを避けるためにも、エラーアドレスに対して今後メールを送らずに済むよう、送信先のリストから削除しておくとよいでしょう。また、同じIPアドレスから大量にメールを送っている場合もキャリアブロックを受ける場合があります。異なるIPアドレスを複数用意してメールを送信することにより解決できる可能性があります。
迷惑メールに振り分けられてしまう
配信したメールが迷惑メールと判定され、迷惑メールボックスに入ってしまうことがあります。先述したようにエラーアドレスが多い配信の実施は、迷惑メール判定をされてしまう原因のひとつですが、それ以外にも配信コンテンツの内容も重要です。例えば、賭博系やマルチ商法、公序良俗に反するものに関連する単語や表現を多く本文に盛り込むと、スパムとして認識され、迷惑メール判定されてしまいます。配信前に迷惑メールで使われているような表現がないかを確認してから配信をおこなうようにしましょう。
ドメイン指定されている
適切な状態で配信しているにも関わらずメールが届かない場合は、相手がドメイン指定をしている可能性が高いです。もしも相手がドメイン指定をしている場合は、指定を解除してもらいましょう。あまりにもエラーが多くなるとスパム業者だと判断されてしまうので、ドメイン指定を解除してもらえない場合には、送信先リストから削除することも考えなければいけません。
メール配信エラーを防ぎ到達率を高めるためのポイント
メール配信エラーは、放置すると到達率の低下やスパム判定のリスクを高めます。ここでは、エラーを未然に防ぎ、より多くのユーザーに確実にメールを届けるためのポイントを紹介します。
ダブルオプトインでアドレスを収集する
メールアドレスの入力ミスを防ぎ、正しい宛先にのみ配信するためには、ダブルオプトインがおすすめです。仮登録時に確認メールを送信し、受信者がリンクをクリックすることで本登録とする方式です。これにより、無効なアドレスや第三者によるなりすまし登録を排除できます。さらに、登録者が配信を確実に希望していることを確認できるため、配信リストの品質向上にもつながります。また、配信リストに含まれるエラー率を把握し、定期的にリストを整理することで、配信結果の分析精度や到達率の維持にも効果的です。
定期的なリストクリーニングで無効なアドレスを削除する
エラーメールが多いまま配信を続けると、送信ドメインやIPの評価(レピュテーション)が下がり、到達率が悪化します。配信後にエラーとなったアドレスはすぐにリストから削除し、常にエラー率3%以下に保つことを目指しましょう。リストを定期的に整理することで、不要アドレスを減らせるだけでなく、アクティブな読者とのエンゲージメントも高められます。結果として、メールの開封率やクリック率といった指標も改善され、配信コストの削減と成果の最大化を同時に実現できます。
メール配信システムを活用する
大量配信では、手動でエラーメールを管理するのは非効率です。メール配信システムを活用すれば、エラーメールの自動解析・除外、配信ログの保存、配信速度の最適化などが可能になります。さらに、到達率や開封率のレポートを取得し、次回の配信内容やタイミングを改善することもできます。特に「エラーフィルター機能」があるシステムでは、一定回数エラーが発生した宛先を自動で停止でき、配信リストが常に最新状態に保たれます。これにより、無駄な配信コストを抑えつつ、配信の精度と効率を同時に向上させることができます。
メール配信エラーを減らすなら「アララ メッセージ」
大量配信時のエラーメール管理を効率化したいなら、メール配信システム 「アララ メッセージ」 の導入がおすすめです。エラーフィルター機能で一定回数エラーとなった宛先を自動除外し、リストの品質を常に最新の状態に保てます。さらに、詳細な配信ログやレポート機能により、到達率やエラー率を可視化し、次回以降の配信改善に活かせます。HTMLメール作成機能や配信速度の最適化機能も搭載しており、マーケティング施策全体の効果測定にも役立ちます。無駄な配信コストを削減し、確実に届けたい相手へメールを届けるために、ぜひ「アララ メッセージ」をご活用ください。
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エラー内容から正しい対処法を
本記事では、メール配信エラーの種類と対処方法について解説しました。
メールが届かない場合は、まずアドレスの打ち間違いがないか確認しましょう。
メール未達のエラーが多くなると、メールが相手に到達しなくなってしまいます。
定期的にエラーアドレスをリストから削除するなどの対処をおこないましょう。
送信先のサーバなどによりメールの配信が不可となってしまうケースでは、メルマガ停止も考慮に入れなくてはいけません。
エラーとして返されたメールの内容をよく理解して、正しい対処方法をとりましょう。
なお、アララ メッセージには、エラーとなったメールアドレスの解析、および一定回数エラーになったアドレスに対して自動的に配信対象から除外する「エラーフィルター機能」があります。エラーメールに関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
著者 メール配信運用、メールマーケティングに関する情報をお届けするコラムです。“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信します。 |
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