
メールセキュリティ対策で必ず押さえるべきポイントとは?
メールにはセキュリティ対策が必要だと理解していても、具体的にどのような対策を行えばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本コラムでは、メールセキュリティ対策を行うべき理由や具体的な対策方法をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.メールセキュリティ対策を行うべき理由
- 2.メールセキュリティの対策とは?
- 2.1.ウィルス対策ソフト
- 2.2.メールフィルターの利用
- 2.3.メールの無害化
- 2.4.メールの暗号化
- 2.5.送信ドメイン認証の利用
- 3.メール送信における人的リスク
- 3.1.メールの誤送信
- 3.2.CCとBCCの間違い
- 3.3.メール配信のブラックリストに登録されてしまう
- 4.メール配信サービス「アララ メッセージ」のセキュリティ対策
- 5.まとめ
メールセキュリティ対策を行うべき理由
近年、メール配信において個人情報の流出やメールを介したサイバー攻撃などのさまざまな問題が発生しています。
このような問題を防ぐためにメールセキュリティ対策が重要視されています。
メールにはさまざまな重要情報が含まれています。例えばメールアドレス、社名、名前などの個人情報や企業間の秘密情報などです。
さまざまな企業が業務において日常的に活用しているメールですが、セキュリティ対策を行わなければ、情報漏洩や賠償等の金銭的な損失を引き起こし、企業の存続に大きな影響を与える可能性があります。
そのため、メールセキュリティ対策は必要不可欠であるといえるでしょう。
メールセキュリティの対策とは?
では、このような問題に巻き込まれないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
実施すべきメールセキュリティ対策としては次のようなものが挙げられます。
ウィルス対策ソフト
悪質なメールの中には企業からのメールを装い、ユーザーを巧みに危険なサイトへ誘導するものがあります。
サイトにアクセスしてしまうと、マルウェアという悪意あるソフトウェアが強制的にダウンロードされ、ウィルス感染等を引き起こします。
悪質なメールへの対策として、メールの送受信に利用しているパソコンやスマートフォンに、ウィルス対策ソフトをインストールしましょう。
ウィルス対策ソフトには、メールに含まれるマルウェアを検知する機能や、ヒューリスティック機能というウィルスの挙動パターンを検知し、ウィルス感染を未然に防ぐ機能が含まれています。
これらの機能を活用することにより、怪しいスパムメールなどのウイルスを検知し、あらかじめフォルダから除外することが可能です。
メールフィルターの利用
スパムメールなどに添付されたファイルやリンクをクリックしてしまうと、パソコンがウィルスに感染してしまったり、企業の情報が漏洩したりするなどのリスクも考えられます。
そのようなリスクを防ぐ対策としてメールフィルターを利用しましょう。
メールフィルターとは、スパムメールを始めとする危険なメールをあらかじめフィルターにかけて届かないようにするためのものです。
Gmailのようにメールサーバー自体がその機能を持っているものもありますが、使用しているサーバーにそのような機能がない場合は、クラウド型のサービスを利用するなど自社で対策をすることが必要です。
メールの無害化
メールの無害化とは、被害を抑えるためにメールの本文や添付ファイルに含まれる危険なマルウェアなどの削除や、HTML形式で送られてくるメールをテキスト化するなどの適切な処理を行うことです。
HTML形式のメールが危険な理由は、中に悪意のあるプログラム(スクリプト)を含ませることが可能なためです。そのようなメールの中のリンクをクリックすると危険なサイトに誘導され、マルウェアに感染する可能性があります。
また、悪意のあるプログラム(スクリプト)によってメール受信者の個人情報が配信者によって抜き取られるリスクも存在します。
メールを無害化させるための対策として専用のソフトやクラウドサービスがあります。Gmailのようにメールサーバーの機能としてもともと含まれているものもありますので、リスクを防ぐために活用しましょう。
メールの暗号化
機密情報や重要な内容のメールの場合、メールの暗号化を利用することも効果的です。
メールに記載された個人情報が、第三者にのぞかれた場合、個人情報漏洩につながる大きな問題に発展します。
しかし、メールを暗号化することで第三者に情報を抜き取られるリスクを防ぐことができます。
通信の暗号化方式ではSSL/TSLという手法がよく用いられています。そのなかでもメールに特化したSTARTTLSという方式があり、対応しているメーラーやメールサーバーであれば簡単に導入が可能です。
送信ドメイン認証の利用
偽装された差出名から送られてくるなりすましメールでは、メール内のリンクから危険なサイトに誘導されるなどの可能性があります。
なりすましメールや送信元ドメインの詐称への対策として、送信ドメイン認証を使うことが有効です。
送信ドメイン認証には3種類(SPF・DKIM・DMARC)の認証方式があります。
「SPF」は送信元のIPアドレスをもとに送信したメールが正当なものであるかを判断します。「DKIM」はメールに電子署名を付与することでなりすましを検知します。
さらに、「DMARC」を用いると、「SPF」または「DKIM」の検証に合格しなかった場合に、そのメールの処理方法を受信サーバーに指示することができます。
メール送信における人的リスク
メールのリスクは受信時だけではなく、送信時にも存在します。
ここではメール送信時における人的リスクについて解説します。
メールの誤送信
メールの誤送信は最も起こるヒューマンエラーです。
単純なメールアドレスの入力ミスであり、誰にもメールが届かなければ、大きな問題には発展しません。
しかし、誤って入力したメールアドレスに届いてしまった場合、受け取った方に対して失礼にあたるだけでなく、メールの内容によっては情報漏洩やハッキングを受けるなどさまざまなリスクが伴うことが考えられます。
さらに、誤った添付ファイルを送信してしまうことで、社外秘の情報を流出させてしまう可能性もあります。
そのようなミスを回避するためには、クラウド型のメール誤送信防止サービスを利用すると効果的です。
メール誤送信防止サービスには送信メールの一時保管や、添付ファイルURL変換、送信時の第三者(上司など)確認といった機能が装備されています。
送信するメールの種類によって機能を使い分けることで、致命的なミスの発生を防ぐことができるでしょう。
CCとBCCの間違い
CCとBCCの間違いは、一斉送信メールを送る際におこりがちなミスです。
CCとBCCの最大の違いは、前者はメール受信者全員が受信対象者のアドレスを把握できるのに対し、後者はほかの受信者には表示されないという点です。
本来はBCCを使って配信する予定だったメールを、CCで送ってしまい情報が漏洩するケースもしばしば見受けられます。
このようなミスを防ぐためには、配信用のメーリングリストを作成したり、送信前にダブルチェックを行う体制を整えたりする必要があります。
また、人的リスクを抑えるためには、メール配信サービスを活用することも有効な対策の1つです。
メール配信のブラックリストに登録されてしまう
メール配信のブラックリストとは、迷惑メールやなりすましと判断されたメールのドメイン名、もしくはIPアドレスが登録される拒否リストのことです。このリストは、DNSBL(Domain Name System Black List)と呼ばれ、多くのメールサービスによって共有されています。
メールが相手に届かない、もしくは開封されないようなメールを大量に配信し続けるとブラックリストに登録され、ある日突然メールが送信できなくなる可能性があります。
企業で顧客向けに、CCやBCCで大量のメール配信をしている場合は、エラーアドレスの適切な管理が必要です。
そのほかの対策として、メールを安全に一斉配信できるメール配信サービスの利用もおすすめです。
メール配信サービス「アララ メッセージ」のセキュリティ対策
メール配信サービス「アララ メッセージ」は、改ざんやなりすまし等を防ぐため様々なセキュリティ機能が備わっています。
前述した送信ドメイン認証である「SPF」や「DKIM」。また、電子証明書を用いて送信者の身元を証明する「S/MIME」。通信を暗号化することで盗み見を防ぐ「TLS暗号化」などがあります。
どの機能も、お客様へ安全にメールを届けるために必要な機能であり、配信されるメールを守るだけでなく、「私たちは迷惑メール業者ではない」という証明にもなります。
アララ メッセージのセキュリティ対策は、導入企業様から評価をいただいており、自治体や銀行、証券会社などセキュリティ対策が厳しい企業様にもご利用いただいています。
もし、メールセキュリティに関して何かお悩みや疑問点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
メール配信を行う上では、セキュリティ面で気を付けなくてはならないことが多くあります。
特に、企業が利用する業務メールのように信頼性が求められる場合は、あらかじめ適切なサービスを選んで利用する、誤送信のないようメール配信時のダブルチェックを怠らない等、運用の工夫が必要です。
紹介したポイントを意識して、リスクを回避したメール配信を行いましょう。
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