アポ取りメールの書き方とケース別例文 |獲得率を上げるポイントも紹介
ビジネスパーソンなら誰しもが経験するのが、アポイント(商談)のためのアポ取りです。電話でのアポ取りをしていた企業も、昨今ではワークスタイルが変化し、メールでアポ取りすることが多くなっています。しかし、アポ取りメールをどう書いていいか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、アポ取りメールの書き方やケース別の例文、アポ獲得率を上げるためのポイントを5つご紹介します。
目次[非表示]
- 1.メールでアポを取る必要性は高まっている
- 2.アポ取りメールはどのような内容にすべきか
- 2.1.①相手の宛名
- 2.2.②挨拶・自己紹介をする
- 2.3.③主旨説明・本文
- 2.4.④結びの言葉
- 3.~ケース別~アポ取りメールの例文まとめ
- 3.1.新規顧客へのアポ取りメール
- 3.2.既存顧客へのアポ取りメール
- 3.3.アポ了承をもらったとき
- 3.4.日程を再調整をするとき
- 3.5.商談前日のリマインドを送るとき
- 3.6.商談後のお礼を送るとき
- 4.メールでアポを取るには?獲得率を上げるためのポイント
- 4.1.ポイント①開封したくなる件名にする
- 4.2.ポイント②的確かつコンパクトにメリットを伝える
- 4.3.ポイント③正しい敬語を使う
- 4.4.ポイント④複数の候補日を提示する
- 4.5.ポイント⑤返信の期限を設ける
- 5.メールをもっと効果的に営業に活用するなら?
- 6.アポ取りメールは丁寧かつ簡潔に
メールでアポを取る必要性は高まっている
営業活動をする上で、お客様との商談の際にはアポ取りが必要となります。アポ取りは、電話やメールで行うことが一般的ですが、新型コロナウイルス感染拡大でリモートワークが普及し、電話でのアポ取りが難しくなっています。リモートワークでは、固定電話が使用できない、または、業務用の携帯電話の支給が必要となるなど、アポ取りがしづらい点が課題として挙げられます。そのため、メールでのアポ取りの必要性が高まっているのです。
メールでアポ取りするメリットは、主に以下が挙げられます。
- 相手の仕事の邪魔をせず、好きな時間にメールを確認してもらえる
- 簡潔に内容を伝えることができる
- 履歴が残るため誤りが起きにくくなる
ただしアポ取りメールは競合他社からたくさん届くため、メールを開封してもらい、アポ獲得につながるようなメールの文面にしなければなりません。
アポ取りメールはどのような内容にすべきか
アポ取りメールは「相手の宛名」「自己紹介」「本文」「結びの言葉」の4つで構成しましょう。それぞれの概要を解説します。
①相手の宛名
メール本文の最初には、相手の会社名・名前(様)といった宛名を記載してください。法人格は略さず、名前もフルネームで書いてください。
また、部署や役職が分かる場合はそれらも記載すると、より丁寧な印象になります。なお、個人名を特定していない場合は、会社名と部署に御中を明記してください。
②挨拶・自己紹介をする
次に挨拶文を記入します。ここでポイントとなるのは、初めてアポメールを送る相手なのか、過去に取引をしたことがある相手なのかで使い分けることです。
初めてアポメールを送る相手には、自分は何者なのか、メール送ることになったきっかけを説明します。きっかけの例は「御社のホームページを拝見し、ご連絡した次第です」といったものです。
過去に取引をしたことがある相手の場合は、自分は何者なのか、以前にどのような取引があったのかを記載しましょう。
③主旨説明・本文
自己紹介のあとは、アポ取りメールの肝である本文を書きます。
本文には、
- アポメールを送った理由
- アポイント内容の詳細
- 商談の候補日時
を記載してください。
中でもメールを送った理由やアポイントの内容の詳細は長文になりがちですが、相手にわかりやすいよう、簡潔かつ的確な本文にすることが重要です。
④結びの言葉
メールの最後に、返信締切日とお礼文を記載します。また自分の会社名、名前(フルネーム)、会社の住所、会社のWebサイトのURL、問い合わせ先となる電話番号、メールアドレスといった署名も忘れずに入れましょう。
~ケース別~アポ取りメールの例文まとめ
アポ取りメールは、新規顧客へのアポ取りか、既存の顧客へのアポ取りかなどのケースによって内容を変える必要があります。ここでは、ケース別のアポ取りメールの例文をご紹介します。
新規顧客へのアポ取りメール
新規顧客へのアポ取りメールは、細心の注意を払って書くことがポイントです。相手の身になってみると、会ったこともない人からいきなりメールがくるため、迷惑メールではないか、開封してよいメールなのかと警戒することもあります。
開封してもらえるよう分かりやすい件名にし、本文には自分が何者なのか、メールを送った経緯・目的をしっかり伝えるようにしましょう。
●例文●
件名:弊社サービス○○ご紹介について商談のお願い/株式会社○○・○○ |
株式会社○○ 突然のメールで失礼いたします。 私は株式会社○○・営業部の○○と申します。 弊社では○○事業者様に向けた○○サービスを展開しております。 ご連絡した次第です。 ご多用のところ恐れ入りますが、 以下の日程でご都合のよろしい日はございますでしょうか。 <訪問候補日時> ・〇月〇日(〇) 〇:〇〇~〇:〇〇 上記以外でも、○○様のご都合の良い日時を折り返しご指示いただければ幸いです。 お忙しいところ大変恐縮ですが、 ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。 ===署名===== |
既存顧客へのアポ取りメール
過去に取引したことがある既存の顧客へのアポ取りメールでは、自己紹介は簡略化しても良いでしょう。ただし、取引してから随分日にちが経過している場合、いつごろ、どういった案件の取引をし、どのようにお世話になったかを自己紹介部分で伝えると、思い出してもらいやすくスムーズにやりとりできます。
また、本文ではどのような商品の紹介なのか、相手にとってどのようなメリットがあるのかを具体的に記載して、返信率アップにつなげましょう。
●例文●
件名:○○の課題に有効な新サービス○○のご案内/株式会社○○・○○ |
株式会社○○
株式会社○○・営業部の○○でございます。
このたび、弊社の新サービス○○につきまして、 ○○(サービス名)を利用していただくと もしよろしければ、直接内容をご説明し、 以下の日程でご都合のよろしい日はございますでしょうか。 <訪問候補日時> 上記以外でも、○○様のご都合の良い日時を折り返しご指示いただければ幸いです。 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、 ===署名===== |
アポ了承をもらったとき
相手からアポイントの了承を得た場合は、すみやかにお礼のメールを送信しましょう。また、訪問する日時を改めて記載し、相手との齟齬がないか重ねて確認してください。
●例文●
件名:ご返信のお礼と○月○日(○)のアポイントについてのご連絡/株式会社○○・○○ |
株式会社○○ ○○様 お世話になっております。 株式会社○○・営業部の○○でございます。 お忙しいところお時間をいただけるとのこと、誠にありがとうございます。 指定いただきました以下の日時で、貴社にお伺いしたく存じます。 ○月○日(○)○:○○~○:○○ 当日はどうぞよろしくお願いいたします。 ===署名===== |
日程を再調整をするとき
場合によっては、日程を再調整しなければならないケースもあるでしょう。その場合、再調整をする必要があるとわかった時点で、すぐに先方に連絡を入れましょう。謝罪した上で日程の再調整を依頼します。
初対面であっても既存顧客であっても、丁寧に謝意を伝えるようにしてください。
●例文●
件名:アポイント日程の調整について/株式会社○○・○○ |
株式会社○○ ○○様 お世話になっております。 株式会社○○・営業部の○○でございます。 先日はアポイントの日程を調整いただき、誠にありがとうございました。
お時間を調整していただいたのにも関わらず、大変申し訳ございません。
<訪問候補日時> 上記以外でも、○○様のご都合の良い日時を折り返しご指示いただければ幸いです。 大変恐れ入りますが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。 ===署名===== |
商談前日のリマインドを送るとき
商談する日までは、1週間程度時間があることが一般的です。相手が忙しい方だとスケジュールを忘れてしまうこともあるため、前日にリマインドメールを送っておきましょう。
リマインドメールはアポイントを思い出すきっかけになることはもちろん、もし先方がスケジュールを変更したいという場合にも対応しやすくなります。
●例文●
件名:明日のお打ち合わせについてのご確認/株式会社○○・○○ |
株式会社○○ お世話になっております。 株式会社○○・営業部の○○でございます。
お打ち合わせ前日となりましたので、確認のためご連絡いたします。 【日時・場所】 それでは当日お会いできることを楽しみにしております。
===署名===== |
商談後のお礼を送るとき
商談後のお礼のメールは、すぐに送信するようにしましょう。その際には商談内容をまとめた議事録や、追加で送るべき資料があれば添付します。
なお、議事録などの準備が間に合わない場合は、ひとまずお礼メールを送り、後日あらためて連絡する旨を記載すると良いでしょう。これらにプラスして、次回の打ち合わせ予定をお伺いしておくことも有効です。
●例文●
件名:本日の打ち合わせのお礼/株式会社○○・○○ |
株式会社○○ お世話になっております。 ○○株式会社の○○でございます。
○○様にお会いできましたご縁を大切に、 念のため本日のお打ち合わせ内容と議事録、資料をお送りいたします。
<本日のお打合せ内容> なお、なにかご不明な点などございましたら、 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ===署名===== |
メールでアポを取るには?獲得率を上げるためのポイント
アポ取りメールを送る際には、相手に開封してもらえるようなメールにすることが大切です。ここでは5つのポイントをご紹介します。
ポイント①開封したくなる件名にする
メールを受信すると、件名が表示されます。この件名を開封したくなるような内容にするのが、メールでのアポ取りの大きなポイントです。
具体的には、
- 開封するメリット
- イメージしやすい具体的な数字
- 興味を引くワード
を件名に記入するようにしてください。ただし、件名が長文になってしまうのはNGです。メール内容をコンパクトにまとめましょう。
ポイント②的確かつコンパクトにメリットを伝える
アポ取りメールを開封し読んでもらうことは、相手の貴重な時間を使っていることになります。相手にとって有意義な時間になるよう工夫する必要があるのです。 そのために、紹介する商品やサービスが、相手先にとってメリットがあると伝えようにしましょう。 相手先の事業内容を理解し、的確かつコンパクトにメリットを伝えることで、「話しを聞いてみたい」と思ってもらいやすくなります。
ポイント③正しい敬語を使う
ビジネスパーソンとしての基本ではありますが、メールの文章は正しい敬語で、丁寧な言葉遣いを意識してください。正しい敬語や丁寧な言葉遣いは相手に好印象を与え、コミュニケーションがスムーズに取れます。
また、商談が成立しなかった場合であっても、次回につなげることができたり、別の取引先を紹介してもらえたりするなどの機会を得られる可能性もあります。
ポイント④複数の候補日を提示する
アポ取りメールで商談の日程を調整する場合には、相手の都合に配慮する必要があります。よって、複数の候補日を提示するようにしてください。
ポイントとしては、
- 商談の候補日を3?5日程度提示する
- 商談の候補日は、メールを送った日の1週間後以降を目安にする
- 日付だけでなく、「午前」「午後」といった時間も記載する
- 同日の「午前」もしくは「午後」といった連続した候補日はなるべく避ける
などです。相手の負担にならないよう注意しましょう。
ポイント⑤返信の期限を設ける
アポ取りメールとはいえ、返信の期限を設定し明記しましょう。返信期限を設定すると相手を急かしてしまうように思われがちですが、むしろ返信期限を設定することで好印象を与えます。
また、メールを送った相手にも自分にとってもスケジュール調整がしやすくなるのもメリットです。返信期限を記載し、スムーズなアポ取りにつなげましょう。
メールをもっと効果的に営業に活用するなら?
アポ取りメールの活用方法として「メール配信サービス」があります。メール配信サービスを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- メールアドレスを手入力しなくてもよい
- 大量のメールを一斉配信できる
- HTMLメールが誰でも簡単に作成可能
- セグメント配信ができる
生産性の向上にもつながるため、メール配信サービスの導入を検討するのもおすすめです。
アララ メッセージのメール配信サービス
「アララ メッセージ」は、到達率向上・自動化・効果測定で円滑なメール配信を実現するサービスです。150種類以上のテンプレートから簡単にHTMLメールが作成でき、ユーザー属性からセグメントした細かな配信設定も行えます。
また、国内の携帯キャリア各社や、ISP事業者が抱える配信ロジックに対応。システムでの問題からメール配信のコツまで幅広くサポートします。
メール配信に必要なあらゆる機能を搭載し、営業担当者様の工数削減に貢献する「アララ メッセージ」を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
アポ取りメールは丁寧かつ簡潔に
いかがだったでしょうか。アポ取りメールの書き方やケース別の例文、ポイントを5つご紹介しました。アポ取りメールは、ビジネスにおいてとても重要な役割を果たします。ただし、相手の立場を考えて、丁寧かつ簡潔に書くことが大切です。
ぜひ、今回の例文や書き方のポイントを参考に、アポ取りの成功率を上げましょう。
関連コラム