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MXレコードとは?企業が設定する際の書き方やAレコードとの違い

企業が独自ドメインでメールを運用するうえで欠かせないのが「MXレコード」の設定です。MXレコードは、DNS(Domain Name System)上でメールの受信先サーバを指定する役割を担い、正しく設定されていないとメールの未着や配信トラブルの原因になります。本記事では、MXレコードの基本的な仕組みから書き方、Aレコードとの違い、設定時の注意点を、企業担当者向けに分かりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.MXレコードとは
    1. 1.1.企業における重要性
  2. 2.MXレコードの構成要素|書き方
    1. 2.1.①ドメイン名
    2. 2.2.②優先度
    3. 2.3.③メールサーバ
  3. 3.MXレコードが担う役割・仕組み
    1. 3.1.【受信者側】MXレコードの役割
    2. 3.2.【送信者側】MXレコードの役割
  4. 4.MXレコードが適切に設定されているか確認するには
    1. 4.1.確認方法①:DNS管理画面で確認する
    2. 4.2.確認方法②:コマンドを使って確認する
    3. 4.3.確認方法③:オンライン上のDNS確認ツールを利用する
  5. 5.MXレコードに関するFAQ
    1. 5.1.MXレコードとAレコードの違いは何ですか?
    2. 5.2.MXレコードがない場合はどうすればいいですか?
  6. 6.メールシステムの導入を検討中なら「アララ メッセージ」へ
  7. 7.まとめ

MXレコードとは

MXレコード(Mail eXchangerレコード)は、DNS上でメールの配信先となるメールサーバを指定するためのものです。独自ドメイン宛てのメールがどのサーバに届くべきかを示す「案内標識」として機能し、優先度を設定することで複数のサーバを順番に利用できます。MXレコードが正しく設定されていないと、メールが届かない原因になります。

企業における重要性

企業にとってMXレコードの設定は、メールコミュニケーションの基盤を支える重要な作業です。企業の独自ドメインでメールを運用する場合、宛先ドメインのMXレコードを参照して送信側サーバがどのサーバに配送すべきかを判断します。この指定がない、あるいは誤っていると、「メールが届かない」、「送信エラーになる」、さらには「迷惑メール判定される」などの問題が発生します。

企業間取引や顧客対応では、メールが主要な連絡手段であり、信頼性や到達率の低下はビジネスリスクに直結します。また、MXレコードでは「どの順番でメールを受け取るか」を設定することができ、複数のメール受信先をあらかじめ用意しておくことが可能です。普段使っている受信サーバに不具合が起きた場合でも、別のサーバに自動的に配送先が切り替わるため、メールが受信できないという状況を避けられます この仕組みにより、トラブルが発生しても業務上の重要なメールを受け取り続けることができます。

MXレコードの構成要素|書き方

MXレコードは、DNSにおいて「どのメールサーバへメールを届けるか」を示すための情報です。記述する際は「ドメイン名」「優先度(Preference値)」「メールサーバ」の3つの要素を正しい順序で指定します。各要素を理解して設定することで、安定したメール運用につながります。

①ドメイン名

MXレコードの最初の要素である「ドメイン名」は、対象となるメールアドレスの後ろ部分、つまり@以降の名前を指定します。具体的には、自社が所有するドメイン(例:example.co.jp)を入力し、該当ドメイン宛のメールがどのサーバに届くべきかを示します。DNSレコードの書式としては、ドメイン名のすぐ後に「IN MX」という形式が続きます。

例えば、example.co.jp IN MX 10 mail.example.co.jp. という設定では、example.co.jp のメール受信先を定義しています。ドメイン名は独自ドメインを持つ企業にとっての「メールの住所」 のような役割を果たし、誤りがあるとメール配送に失敗する原因になります。

②優先度

「優先度」は、複数のMXレコードが存在する場合にどのメールサーバから先に試すかを示す数値です。数値は0〜65535で指定し、値が小さいほど優先度が高い とみなされます。例えば、優先度10と20の2つのレコードがある場合、通常は優先度10のサーバへ最初に接続し、障害などで接続できない際には優先度20のサーバへ自動的に切り替わります。この仕組みにより、冗長性や可用性の高いメール受信環境を構築できます。

また、同じ優先度で複数のレコードを設定すると、送信側サーバはそれらを同順位として扱い、通常はランダムまたは実装依存の方法で接続先を選択するため、結果として負荷分散の効果が期待できます。優先度の設定は、メール配信の信頼性向上に直接影響するため、適切に設計することが重要です。

③メールサーバ

MXレコードで指定する「メールサーバ」は、受信するメールの実際の配送先となるサーバのホスト名です。ここにはホスト名(例:mail.example.co.jp.)を完全修飾ドメイン名(FQDN:Fully Qualified Domain Name)で記述し、IPアドレスではなくホスト名として指定するのが基本です。DNSでは、このホスト名に対して別途 AレコードやAAAAレコードで IPアドレスが紐づけられている必要があります。

例えば、example.co.jp IN MX 10 mail.example.co.jp. と設定する場合、mail.example.co.jp のAレコードで実際に稼働するメールサーバのIPアドレスを登録しておきます。この指定により、送信側のメールシステムが DNSを参照してメール配送先を正確に特定できるようになります。

MXレコードが担う役割・仕組み

MXレコードは、メールを正しく相手に届けるための「宛先案内」の役割を担っています。送信時には宛先ドメインのMXレコードが参照され、どのメールサーバへ配送するかが決まります。ここでは、受信者側・送信者側それぞれの視点から、MXレコードの仕組みを整理します。

【受信者側】MXレコードの役割

受信者側におけるMXレコードの役割は、外部から送られてくるメールを、適切なメールサーバへ確実に届けることにあります。誰かが「@example.co.jp」のようなメールアドレス宛にメールを送信すると、送信側のメールサーバはまず宛先ドメインのDNSを確認します。その際に参照される情報がMXレコードです。

MXレコードには、そのドメインでメールを受信するメールサーバの情報が登録されており、複数設定されている場合は「優先度」の数値をもとに接続先が選ばれます。通常は最も優先度の高いサーバが利用され、障害などで接続できない場合には、次に優先度の高いサーバへと順に切り替えられます。この仕組みによって、サーバ障害が発生した際もメールの受信を継続しやすくなります。

企業においては、こうした冗長構成を採用することで、問い合わせメールや業務連絡が受信できなくなるリスクを抑えることができます。MXレコードは、メール受信の安定性を支える基盤的な仕組みといえるでしょう。なお、受信者側のMXレコードが未設定または誤っている場合、配送処理が正常に完了せず、最終的に配信不達として送信者へエラー通知が返送されることがあります。

そのため、受信者側にとってMXレコードは、メール運用をおこなう前提として欠かせない存在です。

【送信者側】MXレコードの役割

送信者側の視点では、MXレコードは「メールをどのサーバへ送信するかを判断するための情報」として機能します。メールを送信する際、送信元のメールサーバは宛先ドメインのMXレコードを確認し、そこに記載されたメールサーバへ接続をおこないます。MXレコードが正しく設定されていることで、メールは適切な受信サーバへ配送されます。

MXレコードが存在しない場合でも、送信側はドメインのDNS情報をもとに配送先を判断して接続を試みます。ただし、DNS情報が正しく解決できない場合や接続先が利用できない場合には、最終的に配信不達となることがあります。

ビジネスシーンでは、こうした事態がやり取りの遅延や信頼低下につながる可能性もあります。

また、MXレコードはメールの到達率や信頼性にも関係しています。受信側のメールサーバは、送信元ドメインのDNS設定を確認することがあり、MXレコードが設定されていないドメインからのメールは、不正な送信元と判断される場合があります。その結果、迷惑メールとして処理されるケースも考えられます。

このように、MXレコードは送信者側においても、メールを確実に相手へ届けるための重要な要素です。配送先の判断に加え、企業ドメインの信頼性を維持する役割も担っています。

MXレコードが適切に設定されているか確認するには

MXレコードは設定後も、正しく反映されているかを確認することが重要です。設定ミスや反映漏れがあると、メールの未着や配信エラーにつながる可能性があります。ここでは、MXレコードの状態を確認する代表的な方法を紹介します。

確認方法①:DNS管理画面で確認する

最も基本的な確認方法は、ドメインを管理しているDNS管理画面を確認することです。管理画面では、対象ドメインに設定されているMXレコードの内容を一覧で確認でき、ドメイン名、優先度、メールサーバのホスト名が正しく登録されているかを目視でチェックできます。

特に、メールサーバのホスト名の入力ミスや、優先度の設定誤りはトラブルの原因になりやすいため注意が必要です。設定変更を行った直後は、意図した内容が正しく保存されているかを必ず確認すると安心です。

確認方法②:コマンドを使って確認する

MXレコードは、パソコンのターミナルやコマンドプロンプトを使って外部から確認することもできます。

この方法は、DNS管理画面の設定値ではなく、インターネット上に実際に公開されている情報を確認できる点が特徴です。

macOSやLinuxでは「ターミナル」、Windowsでは「コマンドプロンプト」や「PowerShell」を利用して、DNS情報を取得するコマンドを実行します。コマンドを使うことで、現在公開されているMXレコードの内容を一覧で確認できます。

この確認方法は、DNS管理画面で設定した内容が正しく反映されているかをチェックしたい場合や、設定変更後の反映状況を確認したい場合に有効です。また、過去の設定が残っていないか、意図しないMXレコードが公開されていないかを確認する際にも役立ちます。

※ターミナル(macOS/Linux)

macOSやLinuxでは、標準搭載されている「ターミナル」アプリからコマンドを実行します。ターミナルは、キーボード操作でシステムやネットワークの情報を確認できるツールで、DNSの状態を外部視点で調べる際によく使われます。

確認方法③:オンライン上のDNS確認ツールを利用する

専門的な操作が難しい場合は、オンライン上でDNS情報を確認できる一般的なツールを利用する方法もあります。ドメイン名を入力するだけで、MXレコードの有無や内容を確認できるため、IT担当者以外でも状況を把握しやすい点が特徴です。

ただし、ツールによって表示形式や反映タイミングに差が出ることがあるため、結果はあくまで参考情報として捉え、必要に応じて他の方法とあわせて確認するとより確実です。

MXレコードに関するFAQ

MXレコードとAレコードの違いは何ですか?

MXレコードとAレコードは、どちらもDNSに設定される情報ですが、役割が異なります。MXレコードは「そのドメイン宛てのメールをどのメールサーバで受信するか」を指定するためのレコードで、メールの送受信に関わります。一方、Aレコードは「ドメイン名をどのIPアドレスに結びつけるか」を示すもので、主にWebサイトの表示などに使われます。

つまり、メールの配送先を決めるのがMXレコード、Webアクセス先を決めるのがAレコードという違いがあります。用途が異なるため、メール運用をおこなう場合はMXレコードの設定が欠かせません。

MXレコードがない場合はどうすればいいですか?

MXレコードが設定されていない場合でも、送信側はドメインのDNS情報をもとに配送を試みますが、意図したメールサーバへ正しく届かない可能性があります。そのため、メールサービスが指定するMXレコードをDNSに正しく設定することが大切です。

設定後は、DNS情報が反映されるまで一定の時間がかかることがあるため、反映状況を確認しながら、実際にメールの受信がおこなえるかをチェックすると安心です。問題が解消しない場合は、他のDNS設定との整合性もあわせて確認することが重要です。

メールシステムの導入を検討中なら「アララ メッセージ」へ

企業でのメール運用では、MXレコードをはじめとするDNS設定を正しくおこなうことに加え、安定した配信基盤を整えることも重要です。アララ メッセージは、大量配信や通知メールなど、企業利用を想定したメール配信システムとして、多くの企業に利用されています。

到達率や運用面を考慮した設計により、システム連携や業務効率化にも対応しやすい点が特長です。メール配信環境の見直しや新規導入を検討している場合は、資料請求やお問い合わせを通じて、自社に適した活用方法を確認してみてはいかがでしょうか。

まとめ

MXレコードは、メールを正しく送受信するために欠かせないDNS設定の一つです。構成要素や仕組みを理解し、適切に設定・確認をおこなうことで、メール未着や配信トラブルを防ぐことにつながります。

特に企業では、メールが業務や顧客対応の基盤となるため、MXレコードを含むメール環境全体を安定的に運用することが重要です。DNS設定の見直しとあわせて、利用するメールシステムの選定や運用体制も検討し、信頼性の高いメール環境を整えていきましょう。

アララ アカウントグロース部 中村
アララ アカウントグロース部 中村
宣伝会議主催のセミナー等でも「顧客との絆を深めるために有効なメールマーケティングの戦略」などをテーマに登壇。日々、顧客に寄り添い、顧客が目指すゴールへ向けて、支援しています。 メール配信運用、メールマーケティングに関する情報、​​​​​​​“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信していますので、ぜひ、チェックしてみてください。 アララ メッセージは、15年以上にわたり「国内開発・自社サポート」で提供している、純日本製のメール配信サービスです。画面操作による一斉配信はもちろん、システム連携によるAPI配信にも標準対応しています。 また、総務省後援「ASPICクラウドアワード2024」支援業務系ASP・SaaS部門にて「DX貢献賞」を受賞しています。

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