ワンクリック解除の設定方法は?必要な対応や注意点を解説

2024年以降、Googleによるメール送信者向けガイドラインが強化され、一定条件を満たす送信者には「ワンクリック登録解除(One-click unsubscribe)」への対応が求められるようになりました。特にメールマーケティングやメルマガ運用においては、従来の本文内リンクだけでは要件を満たせないケースもあります。

本記事では、ワンクリック解除とは何か、どのようなメールが対象になるのか、実装方法や注意点までをわかりやすく解説します。メール到達率やレピュテーション(送信者評価)維持の観点からも、今後のメール配信運用に役立ててください。

目次[非表示]

  1. 1.ワンクリック登録解除とは
    1. 1.1.ワンクリック登録解除が必要なメール
    2. 1.2.必要な対応
    3. 1.3.受信側からみたメールの「ワンクリック登録解除」
    4. 1.4.ワンクリック登録解除に対応しなかった場合
  2. 2.ワンクリック登録解除はどのような仕組みか
    1. 2.1.httpsの使用
    2. 2.2.mailtoの使用
  3. 3.ワンクリック登録解除の対応に際する留意点
    1. 3.1.本文内のリンク設定だけではNG
    2. 3.2.登録解除は48時間以内に対応
    3. 3.3.List-Unsubscribeの実装にはDKIMへの対応も
  4. 4.メールシステムの導入を検討中なら「アララメッセージ」
  5. 5.まとめ

ワンクリック登録解除とは

ワンクリック登録解除(One-click unsubscribe)とは、受信者がメールマガジンやプロモーションメールの購読を、最小限の操作で解除できる仕組みです。従来はメール本文内の配信停止リンクから専用ページへ遷移し、複数ステップで解除手続きをおこなうケースが一般的でした。しかし近年は、受信者がより簡単かつ安全に購読解除できる導線が求められています。

特に2024年以降、Googleはメール送信者向けガイドラインを強化し、Gmail宛に大量配信をおこなう送信者に対して「ワンクリック登録解除」への対応を求めるようになりました。対象となる送信者は、1日あたり5,000件以上のマーケティングメールや購読型メールを送信するケースです。

⇒Gmailの迷惑メール設定と解除方法!判断される理由と対策も解説

この仕組みでは、受信者はメール本文を開いてリンクを探す必要がなく、メールクライアント上に表示される登録解除の表示 から直接購読解除できます。受信時の利便性向上だけでなく、迷惑メール報告の抑制や送信ドメインの信頼性維持につながる重要な要件です。

ワンクリック登録解除が必要なメール

ワンクリック登録解除の対応が必要なメールは、主にマーケティングメールやプロモーション目的での配信です。

▼対象となるメール例

  • メールマガジン
  • キャンペーン告知メール
  • 商品・サービス紹介メール
  • セミナー案内メール
  • 会員向け販促メール

一方で、以下のようなトランザクションメールは通常対象外とされています。

▼対象外のメール例
  • パスワード再設定メール
  • 注文完了通知
  • 予約確認メール
  • フォーム送信完了通知

ただし、Google側の判定基準は公開されていないため、一斉配信をおこなうメールについては事前に対応しておくと良いでしょう

必要な対応

ワンクリック登録解除の要件を満たすためには、メール本文内に登録解除用URLを設置するだけでは十分とはいえません。あわせてメールヘッダに「List-Unsubscribe」を適切に実装することが必要です。「List-Unsubscribe」は解除先(URLやメールアドレス)の指定、「List-Unsubscribe-Post」はワンクリック解除であることを示します。

▼設定例
List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click
List-Unsubscribe: https://example.com/unsubscribe

ワンクリック解除設定時に確認すべきポイントは次の5点です。

  • 利用中のメール配信システムがワンクリック解除に対応しているか
  • List-Unsubscribeヘッダを追加する
  • List-Unsubscribe-Postを設定する
  • 登録解除後に対象ユーザーを配信停止へ反映する
  • 本文内にも登録解除導線を残す

特にメール本文だけで完結させる実装では、Googleの要件を満たせないため注意が必要です。Googleの要件を満たすためには、List-UnsubscribeおよびList-Unsubscribe-Postをヘッダに設定し、配信システムやメールサーバー側で適切な対応をおこなう必要があります。

受信側からみたメールの「ワンクリック登録解除」

ワンクリック登録解除を実装すると、受信者側ではメール本文内ではなく、メールクライアント上に登録解除導線が表示されるようになります。

受信者は、表示されたボタンやリンクをクリックするだけで登録解除の手続きを行えるため、別ページへの遷移やログイン操作が不要となる場合があります。

ただし、この機能は設定すれば必ず表示されるものではありません。送信元の信頼性や配信状況など、Gmail側の判断によって表示の有無が決まります。

ワンクリック登録解除に対応しなかった場合

ワンクリック登録解除への対応が必要であるにもかかわらず未対応の場合、Googleの送信者ガイドライン違反として扱われる可能性があります。

具体的には以下のようなリスクがあげられます。

  • Gmail宛メールの到達率低下
  • 迷惑メールフォルダへの振り分け
  • 一部メールの受信拒否
  • IP・ドメインレピュテーションの低下
  • 配信成果(開封率・クリック率)の悪化

また、登録解除の導線が分かりにくい場合、受信者は登録解除ではなく「迷惑メールとして報告」を選択してしまう可能性があります。迷惑メール報告が増えると送信元の評価が低下し、結果としてメールの到達率や配信成果に悪影響を及ぼすおそれがあります。

そのため、ワンクリック登録解除は受信者がスムーズに配信停止できる環境を整えるとともに、健全なメール配信基盤を維持するうえで重要な運用施策といえます。

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ワンクリック登録解除はどのような仕組みか

ワンクリック登録解除は、メールヘッダへ「List-Unsubscribe」を追加することで実現する仕組みです。

通常、Gmailなどの対応メールクライアントは受信したメールのヘッダ情報を確認し、List-Unsubscribeが適切に設定されている場合に限り、「登録解除」「配信停止」といったボタンを表示します。受信者がそのボタンを押すと、送信者側へ解除リクエストが送信され、自動的に購読解除処理が実行されます。

List-Unsubscribeには主に「https」と「mailto」の2つの指定方法があります。ただし、Googleのガイドラインではhttpsによる実装が求められており、mailtoのみの設定では要件を満たさない点に注意が必要です。

参考:List-Unsubscribeとは?仕組みや対応しているメーラーへの実装方法を解説

httpsの使用

https方式は、現在推奨されているワンクリック登録解除の実装方法です。

送信者は、登録解除受付用のURLをList-Unsubscribeヘッダへ設定します。受信者がメールクライアント上の「登録解除」をクリックすると、送信側サーバーへHTTP POSTリクエストが送信され、その情報をもとに購読解除処理がおこなわれます。

図解すると以下の流れになります。

▼設定例

List-Unsubscribe:
https://unsubscribe.example.com?id=123456

List-Unsubscribe-Post:
List-Unsubscribe=One-Click

URLには、どの受信者が解除したか判別できるよう、ユーザー識別子やトークンを含めることが一般的です。また、自社実装の場合は解除リクエストを受理するサーバーと配信停止処理の仕組みもあわせて用意する必要があります。

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mailtoの使用

mailto方式では、List-Unsubscribeヘッダにメールアドレスを設定し、登録解除リクエストをメールとして受信する仕組みです。

受信者が登録解除ボタンをクリックすると、指定したメールアドレス宛に解除依頼メールが送信されます。その後、送信者側で対象ユーザーを配信リストから除外する必要があります。

▼設定例

List-Unsubscribe:
https://unsubscribe.example.com?id=123456,
mailto:request@example.com?subject=unsubscribe

List-Unsubscribe-Post:
List-Unsubscribe=One-Click

mailto方式は実装が比較的簡単ですが、解除処理の自動化が難しく、対応漏れが発生するリスクがあります。

また、RFC8058およびGoogleガイドラインでは、List-Unsubscribeにはhttpsを含めることが前提とされています。そのため、mailtoのみの設定では要件を満たせません。現在はhttpsを必須とし、必要に応じてmailtoを併用という構成が推奨されています。

※RFC8058は、インターネットの標準仕様を定める文書のひとつで、「メールの受信者が、1クリックで安全に購読解除できる仕組み」を定義しています。

ワンクリック登録解除の対応に際する留意点

本文内のリンク設定だけではNG

メール本文に「配信停止はこちら」「登録解除はこちら」といったリンクを設置していても、それだけではワンクリック登録解除へ対応したことにはなりません。

Googleが求めているのは、メール本文とは別に、メールヘッダへList-Unsubscribeを実装することです。さらに、GoogleのガイドラインおよびRFC8058では、List-Unsubscribeにhttpsを含めることが前提となっています。

▼設定例

List-Unsubscribe:
https://unsubscribe.example.com

List-Unsubscribe-Post:
List-Unsubscribe=One-Click

この設定により、Gmailなどの対応メールクライアントがヘッダを認識し、受信画面上へ登録解除ボタンを表示できるようになります。

従来のようにメール本文内に登録解除リンクを設置するだけでは、メールクライアント側でワンクリック解除の導線が生成されないため、要件を満たせない可能性があります。

そのため、利用しているメール配信システムやSMTP環境がList-Unsubscribeに対応しているか、事前に確認しておくことが重要です。

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登録解除は48時間以内に対応

ワンクリック登録解除では、登録解除導線を設置するだけではなく、解除リクエストに対して適切かつ迅速に処理することも求められます。

Googleの送信者ガイドラインFAQでは、登録解除リクエストを受け取った場合、48時間以内に処理することが推奨されています。

もし解除依頼に対応しない、あるいは処理が遅れる状況が続くと、受信者が登録解除ではなく迷惑メール報告をおこなう可能性があります。迷惑メール報告が増えると、IPアドレスや送信ドメインのレピュテーション(送信者評価)が低下し、結果としてメール到達率にも悪影響を及ぼします。特に大量配信をおこなう環境では、解除依頼を手動処理する運用では対応漏れが発生しやすくなります。そのため、解除リクエスト受信後は自動的に配信停止へ反映できる仕組みをあらかじめ用意しておくことが望まれます。登録解除のしやすさは、受信者の満足度だけでなく、メールマーケティング全体の成果維持にも直結します。

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List-Unsubscribeの実装にはDKIMへの対応も

List-Unsubscribeを実装する際は、登録解除機能だけでなくDKIMへの対応も忘れてはいけません。RFC8058では、List-UnsubscribeヘッダおよびList-Unsubscribe-PostヘッダをDKIM署名対象に含めることが推奨されています。これは、登録解除リクエストが正規の送信者によっておこなわれたことを確認し、第三者による改ざんや不正な利用を防ぐためです。

DKIMの設定が不十分な状態でList-Unsubscribeを追加すると、メールクライアント側で正しく認識されない可能性があります。その結果、登録解除のリンクやボタンが表示されない

ことがあります。

自社メールサーバーや独自のSMTP環境で運用されている場合は、以下の項目をあわせてご確認ください。

  • DKIM署名が有効化されているか
  • List-Unsubscribeヘッダが署名対象になっているか
  • メール送信後の認証結果が正常か

メール認証と登録解除機能をあわせて整備することで、メールの到達率や送信品質の向上につながります。

メールシステムの導入を検討中なら「アララメッセージ」

ワンクリック登録解除への対応は、Googleガイドラインへの準拠だけでなく、メール到達率や受信者体験を維持するためにも重要な要素となります。しかし、メールヘッダの設定や認証技術への対応を自社でおこなう場合、運用負荷や実装工数が課題となることがあります。

「アララ メッセージ」は、大量配信やメールマーケティング運用を支援するメール配信システムです。高速かつ安定したメール配信に加え、送信品質の向上や運用負荷軽減をサポートします。

ワンクリック登録解除への対応状況や、現在利用中のシステムからの移行相談も可能です。メール配信環境の見直しを検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

ワンクリック登録解除は、受信者が簡単に購読停止できる仕組みであり、Googleの送信者ガイドラインにおいて重要な要件の一つとなっています。

対応が必要なメールでは、本文内の登録解除リンクだけでは不十分であり、httpsを利用したList-Unsubscribeの実装が求められます。また、登録解除リクエストへの迅速な対応や、DKIM認証との連携など、運用面にも注意が必要です。

適切に対応することで、迷惑メール報告の抑制やレピュテーション維持につながり、結果としてメール到達率や配信成果の向上も期待できます。

今後も安定したメール配信を継続するために、現在の配信環境や設定状況を改めて確認してみましょう。

アララ アカウントグロース部 中村
アララ アカウントグロース部 中村
宣伝会議主催のセミナー等でも「顧客との絆を深めるために有効なメールマーケティングの戦略」などをテーマに登壇。日々、顧客に寄り添い、顧客が目指すゴールへ向けて、支援しています。 メール配信運用、メールマーケティングに関する情報、​​​​​​​“知ってるとちょっとイイコトがある”情報を発信していますので、ぜひ、チェックしてみてください。 アララ メッセージは、15年以上にわたり「国内開発・自社サポート」で提供している、純日本製のメール配信サービスです。画面操作による一斉配信はもちろん、システム連携によるAPI配信にも標準対応しています。 また、総務省後援「ASPICクラウドアワード2024」支援業務系ASP・SaaS部門にて「DX貢献賞」を受賞しています。

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